オイル美容初心者に、プロおすすめの「スチームオイルバス」
アラフォー最大の肌悩み、「ハリ不足」。乾燥、しわ、たるみと表裏一体です。40代ともなれば一通りの美容法は試してきたことでしょうが、もし「まだハードルがあって挑んでいない」ものがあるとすれば、結構な確率でそれは美容オイルを使ったケアではないかと思います。吹き出物ができそう、枕カバーがベタベタしそう、どのオイルを選べばいいかわからない、自分のケアの手順にとり入れにくい……。そんな人にまず試してもらいたいのが、この「お風呂」の活用なんです!
「時短」の反対、「時間たっぷり」美容として!
この方法を教えてくれたのは、モロッコ美容のパイオニアブランド、ローズ ド マラケシュの創設者・板橋マサ江さん。このパッケージ、ハンズやロフト、cosme kitchenなどの店頭でもおなじみですよね。
1946年生まれだという板橋さんは、アフリカのモロッコ南西部でしか生産されない希少な美容オイル、「アルガンオイル」にほれ込みました。最高のオイルを絞るため、わざわざこまかな温度管理のできる搾油機を日本から導入。小さな村を挙げて作り上げたオイルに、代々のモロッコ王妃が愛したローズの香りを加え、このコールドプレス製法のオイルを作り上げたのだそうです。
自分が使いたい化粧品を自分の手で作れるだなんて、この上なく贅沢! ほれ込んで作り上げたオイル、自宅ではどのように使っているんですか?
「お風呂の、湯船の中で、スチームローズマッサージをしています。これが本当にオススメなの!」
簡単に言うと、こんな手順です。
1・お風呂でいつも通り洗顔
2・顔についた水を軽く拭いてから手にオイルを3プッシュ
3・湯船に漬かったままオイルで10分ほどマッサージ
顔に少し水分が残っていてもOK。手に伸ばしたオイルでデコルテから上をぜんぶマッサージします。内から外へ、下から上へ、力を入れずにごく軽く。
「湯船から上がる蒸気で、このローズの香りもお風呂いっぱいに広がり、この上ない贅沢感。私はお風呂に入っている間、ずっとマッサージしてますよ。ハリが違うんです!」
このあとのケアはしなくてもOK、このまま眠れます。
お湯にオイル?大丈夫なんですか?
そもそも、水分のついた手でオイルマッサージして、皮膚の上で弾かれないの?
実際にこの通りに使ってみたところ、「パリっとした」という表現をしたくなるほど、はっきりとハリ感が出る仕上がり! アルガンオイル1本で顔だけでなく髪もボディもハンドもリップも全身ケアする人が多いというのも納得の、特にオイル慣れしていないアラフォーには使いやすい質感でした。
ビューティサイエンティストの岡部美代治先生によれば、このアルガンオイル特有のハリ感は科学的に説明可能。融点の高いスチグマステロールという固体の脂質を含んでいるおかげで、まずは肌にすっとなじみ、あとから固体でのハリが出るのだそうです。オイルはその周囲ごとにこうした成分の特性があり、ハリを重視するならアルガンオイルは本当におすすめ、中でもこのローズ ド マラケシュのアルガンオイルにはスチグマステノールが他社製品より多く含まれていることが確認されているとのこと!
ちなみに、アルガンオイルはもともと希少なもの。ユネスコによって世界遺産「生物圏保護区」に指定されているモロッコ南西部の砂漠地帯のアルガンツリーからしか採取できないため、一定以上の量のオイルは物理的に生産できないのだそうです。ですから、あまりにも安価に売られているものの中には、板橋さん自ら「その値段ではどうやっても生産できない」と感じるものが。つまり、成分を偽って販売している可能性があるというわけ。
ただ美容にアルガンオイルをとり入れればいいというものでもないみたい。「信頼できる品質のものかどうか」も判断しながら賢く取り入れてくださいね!
スポンサーリンク