「今は離婚できない」42歳妻の逆襲。夫の「不安」を利用して、隠し財産750万円を暴いたひと言とは

結婚15年目、夫との関係は完全に冷え切り、13歳の娘の前では仮面夫婦を演じる日々。何度も離婚を考えながらも、「親の介護」と「思春期の娘の問題」という重荷を背負い、身動きがとれずにいた山梨美穂さん(42歳・仮名)。しかし、彼女が離婚に踏み切れない理由は、それだけではありませんでした。後編では、美穂さんを追い詰めるもうひとつの理由と、絶望的な状況の中で彼女が夫への反撃の糸口を見つけるまでをお伝えします。

 

<<前編を読む
『40代の幸福度はなぜ最悪?親の介護、反抗期の娘…「空気のような夫」と離婚できない42歳妻の苦悩』

※画像はイメージ写真です。

 

<家族構成と登場人物、属性(すべて仮名。年齢は現在)>
夫:山梨洋介(52歳)→会社員(年収850万円)
妻:山梨美穂(42歳)→パートタイマー(年収130万円)☆今回の相談者
夫婦の子:山梨美香(13歳)→中学生

【行政書士がみた、夫婦問題と危機管理 #27】後編

 

 

600万円の赤字…売るに売れない「負動産」と化したマイホーム

離婚に踏み切れないもうひとつの理由は、「赤字の家」でした。美穂さん一家がマイホームを建てたのは10年前。5,600万円の物件を頭金500万円、5,100万円のローンを夫名義で組んで購入しました。それから10年、毎月15万円の返済を続けてきましたが、銀行から届く葉書には「住宅ローンの残債は4,600万円」と記載されています。

 

美穂さんが近所の不動産屋に査定を依頼したところ、「駅から徒歩25分なので4,000万円がいいところですね」との答え。今すぐ売却すると、600万円もの赤字が出てしまうのです。この家を売るには、現金で600万円を用意するか、新たに600万円の借金をしなければなりません。では賃貸に出せばどうかと尋ねると、「駅近が人気ですから、毎月10万円がいいところでしょう」。月々5万円の赤字を垂れ流しながら、自分たちの新しい家の家賃も払うのは現実的ではありません。「消去法でこのまま住み続けるしかないですね」と筆者はアドバイスしました。夫の手取り30万円では、月15万円のローンを払いながら十分な養育費を支払うのは困難です。夫は定年時の退職金でローンを完済するつもりだったため、筆者は「60歳になるまでは、無理に離婚の話を進めない方が良いでしょう」と助言しました。

 

 

▶今は離婚の時期ではない…でも、その間にしておきべきこととは?

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