
デヴィ夫人、大統領夫人の座を射止めた「嫉妬」の燃料化テクニック
販売のお仕事は大変だなぁと思うことがあります。
新宿伊勢丹のフレグランス売り場で、30代くらいの女性が「オトコする香水が欲しい」と販売員さんに話しかけていました。売り場でよく繰り広げられるシーンなのかもしれません。が、私はこう思ったのです。
こんなざっくりしたお願いじゃ、お店の人は困るであろう。
プロの接客に見た「コスパのいいお願い」
しかし、販売員さんはさすがプロ。「男性が女性へのプレゼントとして、お求めになるのはこちらです」といった具合に接客していました。
私なら「そんなの人それぞれじゃないですかね」と言って一日でクビになると思います。
ショッピングは夢や高揚した気分を買う部分がありますし、売る側も数字が稼げれば双方ハッピーですから、この二人のやりとりはアリでしょう。
しかし、コミュニケーションとして考えるのなら、足りない部分があるのではないでしょうか。
他人にお願いをするときは、「わかりやすいこと」が基本ではないかと思います。
たとえば「〇〇というお店で××を買ってきて」と言われたら、間違いようはありませんが、「女性ウケするやつ、なんでもいいから買ってきて」と言われると、そんなの人によって違うので、わかりにくい上にコストパフォーマンスが悪いのです。
大統領夫人は、自慢がお好き
これは人生においても、同じではないでしょうか。「こういうことをしてみたい」「こうありたい」という目標が「わかりやすい」人ほど、その目標をクリアしている気がするのです。
たとえば、デヴィ夫人。いわずとしれたインドネシア建国の父、スカルノ大統領の第三夫人で、最近はバラエティーでもおなじみ。彼女の言動を見ていると、「わかりやすい」ことの大切さを感じるのです。
吉本興行のブラック体質が連日ワイドショーをにぎわせていますが、デヴィ夫人が某高級ホテルに預けたロシアンセーブルの高級コートを、ホテル側が破損したとして、民事裁判を起こしていることをご存じでしょうか。
夫人のコメントの一部を紹介しましょう。
床まで届くセーブルのコートというのは、世界にいくつかあるか分からないぐらいまれなもので、ニューヨークから持ってきたばかりで、初めて着たんですね。(中略)皆さまの前で、自慢したかった。
「自慢したかった」というお言葉を聞いて、私は腹を抱えて笑ったのです。今の日本で「自慢したい」とはっきり言える女性が、どれだけいるでしょうか?
SNSにおいてよくみられる匂わせは「自慢したいけれど、それはオトナとしていかがなものか」という欲望と常識が戦った結果、51:49で欲望が買ってしまったときに「偶然、映り込んじゃった」テイでなされるものです。
しかし、夫人ははっきり「自慢したい」とおっしゃっている。どうですか、このわかりやすさ。
いっぽう、「自慢が嫌い」というアノ人は?次ページ
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