ダイエットに、血糖値コントロールに。「健康にいい」コーヒーの飲み方って?
「コーヒーは体にいいらしい」。最近よく耳にするウワサです。でも、ただ飲めばいいというものでもなさそう。どのように飲むと、体にどんな効果が出るのでしょう。飲み方について聞きました。
基本の飲み方は、食前にブラック
もっとも注目されているのは、コーヒーの血糖値コントロール効果です。
「コーヒーに含まれるクロロゲン酸がインスリンの効き目をよくすることで、血糖値が下がり、糖尿病の発症が抑えられるのではないかと考えられています。コーヒーを食前に飲むと食後の血糖値が抑えられるので、習慣にしてみるのもいいかもしれません」(東京医科大学主任教授 小田原雅人先生)
そのほか、6つの基礎的なポイント
1・1日3杯を
コーヒーを飲む量は、1日3杯を目安にします。海外のデータでは、飲む量が多いほどいいとされるものもありますが、日本人の胃の粘膜は欧米人より弱いとも。
2・砂糖は入れずに
糖尿病を悪化させるうえ、ダイエットにもよくありません。基本的に砂糖は入れず、ブラックで飲んでください。フレーバーコーヒーなら甘い香りを楽しめます。
3・ミルクは少量で
同様に、コーヒーダイエットのためにはカロリーのあるミルクは少量におさえて。ただし、ミルクを入れないと飲めない場合は、少量なら問題ないでしょう。
4・浅煎り豆を
クロロゲン酸は焙煎すると減少します。深煎りよりは浅煎りのほうがクロロゲン酸の含有量は多いといわれます。ただ、コーヒーの有用成分は他にもあるので、美味しく飲める煎り具合を選ぶのがいちばんです。
5・食前に飲む
食後血糖値の急上昇は、糖尿病やその予備軍だけでなく、健康な人にもよくありません。コーヒーを食前に飲んでおけば、食後血糖値の上昇を抑えることができます。
6・運動前に飲む
運動前にコーヒーを飲むと、運動後のエネルギー消費量が増加するという研究があります。1杯飲んでから体を動かすのは、ダイエットに有効と考えられます。
こういうとき、どうすれば?
Q砂糖を入れなければどうしてもコーヒーが飲めません
A 甘い香りがするフレーバーコーヒーなら、砂糖を入れずに飲めるでしょう
ダイエットをしたい人なら砂糖はNGです。低カロリーの甘味料を使うという方法もありますが、舌が甘みに慣れてしまうので、糖尿病予防やダイエット目的の人にはあまりおすすめできません。甘い香りがついたフレーバーコーヒーを飲んでみてはいかがでしょう。砂糖を入れなくてもおいしく飲めるかもしれません。
Qコーヒーを飲んではいけない人はいますか?
A カフェインの代謝が悪い人、医師から止められている人は、やめましょう
カフェインの代謝が悪い遺伝子を持っている人がいますが、そういう方はやめましょう。医師からコーヒーを止められている人、カフェインが体内にたまりやすい人、カフェインで興奮作用が出やすいタイプの人も、同じです。カフェインの影響が強く出るタイプの人は、カフェインが入っていない、デカフェタイプ(カフェインレス)のコーヒーを飲めばいいでしょう。妊娠中の方、心疾患がある方は、カフェインの過剰摂取は控えること。1日3杯なら問題ないでしょう。デカフェタイプを利用するのもおすすめです。
Qカフェインレスのコーヒーでも健康効果はありますか?
A カフェインレスのコーヒーでも、もちろんあります
カフェインにはある程度脂肪を燃やす作用があります。ただ、カフェインは「カテコラミン」という攻撃ホルモンを増やす興奮作用があります。カフェインが気になる人は、カフェインレスのコーヒーを飲むといいでしょう。カフェインレスのコーヒーにもクロロゲン酸は含まれています。血糖値を下げて、脂肪の吸収を抑えるなど、効果は変わりません。
このほか、こんな質問が
Q 浅煎りコーヒーがいいと聞きましたが手に入りません
Q コーヒーは食前・食中・食後のいつ飲めばいいですか
Q コーヒーは1日3杯でなければいけませんか
Q コーヒーは「胃に悪い」と聞いたことがあります
Q コーヒーダイエットはどんな淹れ方がおすすめですか
Q コーヒーを飲むとお通じがよくなる気がします
Q コーヒーを飲む前に運動をしなくてもダイエットはできる?
答えはぜひ、本書でご確認ください!
心臓病リスクを4割下げるなど「1日3杯のコーヒー」の健康効果がいま話題。ボケもがんも肥満も糖尿病も寄せつけない秘密とは?
『1日3杯の飲み方ガイド コーヒーの秘密』 著者:主婦の友社:編 ジャンル:健康・医学 発売日:2016/05/12 ISBN:9784074159710 判型・ページ数:A5・112ページ 定価:本体550円+税
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