壇蜜「俺が出世しないのは妻のせい」と思いたい男のニーズを引き受ける理由
「さげまん」という言葉が存在するのはなぜか?
この後に#Me Too運動が起き、セクハラとは何かを日本人が模索しつつある今、安易なお色気は厳禁となりつつあります。芸能界のセクシー担当者には厳しい時代と言えますが、壇蜜はあらたな方針を見つけたようです。それが“さげまん自称”です。
「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)に出演した壇蜜は、恋愛・結婚観を聞かれると
「私、さげまんだから」と発言していました。
さげまんというのは、男性の運気を下げるオンナのこと。反対に運気を上げる女性を、あげまんと言いますが、あげ(さげ)まんという言葉は聞いても、あげ(さげ)ちんという言葉は市民権を得ていないのではないでしょうか。
その理由はいたって簡単で、夫や子どもを成功させるのは、オンナの仕事だと思われているからでしょう。ノーベル賞受賞者の妻が賞賛されることはあっても、めざましい成果をあげた女性の夫は褒められないのは、それがオンナのオツトメだと思われているから。
しかし、働くアラフォーならおわかりでしょうが、サラリーマンの出世は本人の能力に加え、上司との相性や、職種の時代との相性が関わってきますので、妻の力なぞ関係ない。
にも関わらず、さげまんという言葉が消えないのは、この言葉が便利だから。
出世している人としていない男性。割合で考えると、していない男性のほうが断然多いでしょう。
その時に「自分の能力が足りなかった」とか「学歴がいまいちだからだ」というより、「妻がさげまんだから」ということにすれば、男性は傷つかない。
いい責任転嫁ができるから、こういう言葉がほろびることはないのです。つまり、肌こそ見せないものの、「男性に負けてあげる」といった壇蜜イズムは死んでいないのです。
さげまんという言葉の殺傷能力はすさまじく、知性的なお母さんほど「子どもの受験が失敗したのは、私のせいだ、さげまんだ」と自分を責めてクリニックを受診することがあると心療内科の医師に聞いたことがあります。
壇蜜はタレントですから、オリジナリティーで勝負しなければいけません。なので、さげまん自称も当然アリなわけですが、一見お色気と関係がないことが、男尊女卑の種となることもあるのだと思わされるのでした。
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