あーめんどくさい!「マウンティングオバさん」効果的な撃退法
あなたの職場にいませんか?
自身が相手よりも「いかに優れているか」「より幸福か」「リア充か」を全力でアピールしてくるオバさん。
そして、相手が少しでも劣っているとみなすと、ただちに優位に立ったつもりになるオバさん。
それが「マウンティング」行為だということに、まったく気づいていないオバさん。
……えっ。まさか、それって私!?
マウンティングオバさんにマークされると……
『そのバッグ、ネットオークション? 同じの持ってるけど、私のは本店で買ったやつだよー』
Aさん(女性・37歳)の職場には、ほかに女性がたくさんいるのにもかかわらず、なぜかAさんだけをマークして張り合ってくるマウンティングオバさんがいるんだとか。
「私も本店で買ったんですけどね……」
職場ではプチプラ服を着回しているというAさん。そのかわり、アクセサリー・靴・バッグなどはブランドにこだわり、コーディネートの中に一点だけ取り入れるのが彼女のスタイル。
「基本好きなブランドのものは、海外旅行に行った時に本店で買うことにしています。これは自分だけのこだわりなので特に言う必要もないし、言い返しませんでしたが」
そんなことより、オバさんの『ネットオークション? 』という勝手な決めつけにモヤッときたと言うAさん。
「本店で買おうが、ネットオークションで買おうが、そんなことで優位に立ったつもりでいる意味がわからない」
“ワタクシはしょっちゅう海外に行ってるんザマスのよ”アピールなのでしょうかね?
「オバさんはいつもこんな調子。身に着けているものはもちろん、私のやることなすことに『あなたよりも私の方がスゴイんだから』といちいちアピールしてくるんです」。
過去の栄光にすがるマウンティングオバさん
Aさんが語るマウンティングオバさんのエピソードは、これだけにとどまりません。
「この前、ちょっといいレストランを予約しようと仲間で盛り上がっていたところ、例のオバさんが目をキラキラさせて話に割って入ってきたんです。
高級有名レストランの名をツラツラと挙げて、学生のころは羽振りのいい先輩からしょっちゅうオゴッてもらっただの、シェフがどうの、料理がこうのと……。
しまいには、当時つきあっていたヤンエグ(=青年実業家 ※死語です)彼氏の話まで。ノンストップ自慢話ですよ」
うーん、バブリー!
厳密にいえば、バブリーな人たちにぶらさがっていた人?
「しまいには『今の子たちは、高いお店は自分でお金出して行かなきゃいけないのかあ。時代が違うねぇ』と、しみじみされて」
『時代が違う』のひとことは、オバさんを自称しているようなものですね。
過去の栄光にすがるマウンティングオバさんはけっこういらっしゃるようで、他の方からもこんな意見をうかがいました。
「ミスキャンパスに選ばれたことがあるというマウンティングオバさん。当時の写真をずっと持ち歩いていて、ことあるごとに人に見せびらかすんです。
ティアラとガウン姿でほほえむ写真は、今のあなたと同じで色あせちゃってますが」(女性・45歳)
キツイ……。しかしそれも現実。
「過去にモテた」「昔はスタイルが良かった」など、今では確認のしようもない自慢は、マウンティングというよりも悲哀さえ感じるようです。
学歴マウンティングオバさん
さらにAさんは続けます。そうとう鬱憤がたまっていらっしゃいますね。
「オバさんは、人の学歴も気になるご様子で。私はもちろん、私の家族や彼氏、友達がどこの大学を出たかを聞きたがるんですよね」
よほど輝かしい学歴をお持ちのオバさんなのでしょうが、「人の学歴なんて別に興味ない」Aさんにとってはどうでもいいこと。
「適当に流したところで、また彼女の本当かどうかわからない学生時代の自慢ショーがはじまるんですよね。
ハイハイ、大学のサークルで知り合ったなんとかボーイの彼氏がいたんでしたっけね。弟さんは医大を出たんでしたっけ。お友達は日本一のあそこでしたよね。
『一流の人とのおつきあいをしなきゃ、自分を高められないよ』だって。なんのアドバイスなんだか」
絵にかいたような華麗なマウンティングぶりに、ぐうの音も出ません。
効果的なマウンティング返し
マウンティングオバさんにさんざんマウントされてぐったりしているAさん。
しかしこの前、少しだけスカッとした出来事があったんだそう。
「都心のマンションに住んでいる、というのもオバさんのマウンティング要素のひとつ。
この前も職場の飲み会の席でさんざんアピールしながら、『Aさんはどこに住んでるんだっけ? 』とマウンティングがはじまりました」
Aさんはスルーしていたそうですが、ここで同席のひとりが会心の一撃を食らわせたのです。
『Aさんのご実家って、目黒の方じゃなかったでしたっけ? 』
「私は今は別の場所でひとり暮らししていますが、実家の家族は祖父母の代からずっとそこに住んでいます。
自慢することでもないし、特に聞かれなければ話す必要ないと思っていたので、オバさんも知らなかったのでしょう」
さすがのマウンティングオバさんも、これにはすっかり黙り込んでしまったんだとか。
最後にAさんはこう語ります。
「他人の身なりや環境を自分のものさしではかり、勝手に評価して格付けするのは下品なことだと思います。
ですが、私もふくめて誰の心の中にもそういう部分は少なからずあると思うんですよ。
それを態度に出すか出さないかで、品格の差が生まれるんじゃないですかね」
ごもっとも。
マウンティング思考は、動物的本能でむしろ自然なことなのでしょう。
相手を評価するのは勝手ですが、「マウンティングオバさん」と思われないためには、Aさんがおっしゃるよう、他人と接する時の態度に気を付ける必要がありそうです。
また、効果的なマウンティング返しとしては、決して相手と同じ土俵に上がらないことでしょうね。
もっとも最強なのは、
「あとから考えてみたら、私に対するあの行為はマウンティングだったのかなあ? 」(女性・40歳)
普段からマウンティングという概念を意識していないことかもしれません。
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