「あずける」も「たくける」も間違い!「託ける」の正しい読み方は?

 

使われている漢字が確実に見たことのあるものにも関わらず、送り仮名との組み合わせによって読み方がわからなくなること、ありませんか?

そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します!

「託ける」の読み方、知っていますか?

「〇〇を託す」「託児所」などで「託」という漢字を目にしたことがある人は多いはず。

でも「託」という漢字に「ける」という送り仮名がつくことで読み方が変わります。「託す」や「託児所」にならって「たくける」と読んだり、「もうける」と読むのは間違いです(ちなみに「もうける=設ける」です)。

なお本記事で正しい答えとして紹介する読み方の「託ける」の意味は、

直接には関係しない他の事と無理に結びつけて、都合のよい口実にする。他の物事のせいにする。事寄せる。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

です。

正解はこちらです!

「かこつける」です。

また同じ「託ける」で「ことづける」と読むこともできますが、「かこつける」と「ことづける」では表現が対照的になります。

「ことづける」は「託(たく)す・託する」の意味で使われます。「託す(託する)」とは、

1 自分がなすべきことを他の人に頼む。まかせる。
2 人に頼んで品物などを届けてもらう。用件を他の人にことづける。
3 気持ちや意見などを他の物にことよせて表す。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

という意味です。

同じ「託」という漢字を用いながらも、「かこつける」はネガティブな意味として用いられるように。その理由は、大和言葉(古くは和歌や雅語を指し、現在は漢語と外来語を除いた日本語の固有語を指す言葉)の表現が要因と考えられているようです。

嘆きの表現として使われていた「かこつける」には、

  • 託つ(かこつ) 嘆いて言う。不平を言う。
  • 託ち泣き(かこちなき) 恨み嘆いて泣く。

などの表現があります。

嘆くとは、

1 ひどく悲しむ。悲しんで泣く。悲嘆にくれる。
2 世の風潮などを憂えて憤る。慨嘆する。
3 心にかなわぬことがあって、ため息をつく。嘆息する。
4 心から切に願う。哀願する。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

という意味。

「世の風潮」や「心にかなわぬこと」など、自分「以外」のもののせいにして悲観に暮れる姿から、言い逃れや言いがかりの材料を意味する「口実」という意味へ変化していったのでしょう。

同じ漢字を用いながらも、読み方1つで意味が変わってしまうなんて、面白いですね!

参考文献:『ことづける(託ける)』」と『かこつける(託ける)』について

 

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