石田ゆり子、イマになって「さみしい」と言い出すその背景を私が歓迎したいワケ
「天海祐希・石田ゆり子のスナック曙橋」(フジテレビ系)という番組をご存じでしょうか?
その名のとおり、女優・天海祐希が場末のスナックのママ、石田ゆり子がチーママという設定で、客(ゲスト)を迎えてトークを展開するという番組です。
しっかり者の天海とほわっとした石田のコンビネーションが良くて、気負わずに見ていられる番組です。10月16日放送のこの番組のゲストに、日本が誇る大女優・吉永小百合(以下、さゆりん)が出演していました。
石田ゆり子の「さみしい」発言が意味するもの
さゆりんはどんなものを食べているかという話から、ゆり子のペットに話題が移ります。ゆり子は猫を4匹、大型犬を一頭飼っているそうですが、「私の生活は見渡す限り、動物しかいません」「最近、それがさみしい」と話していました。
おお、ゆり子がさみしいと言っているのを初めて聞いたよ!
ゆり子は「サワコの朝」(MBS)で、阿川佐和子センセイを相手に「一生のうち、一度くらいは誰かの妻になりたい」と話していたことがあります。
これは結婚願望があることを示す言葉だと思うのですが、この程度のほんわかした願望は、結婚願望とは言えないのではないかと私は思います。
少し話はそれますが、お付き合いください。
みなさんが「最高においしいもの」を食べたいと思ったとしましょう。そういう時はどうしますか?
おそらく、まじめな淑女であらせられるみなさんは、有名なお店を検索して、自分好みのレストランを探すでしょう。もちろん、それもいいと思いますが、一番簡単なのは自分を腹ペコにすることだと思うのです。
「空腹は最上のソース」という言葉がありますが、お腹が空いているときはどんなものでもおいしく感じるはず。空腹とか飢えというものは、悪いものだとされていますが(究極に飢えたら、人は死んでしまいます)、実は幸福感を倍増させると思うのです。
同様に、婚活においても飢えは重要で、婚活における飢えとはさみしさや欠落を指すのではないかと思うのです。
結婚する人、しない人の違いとは?
たとえば、毒親のもとで育った人は、「こんなところにはいたくない」となんとしても家を出る(結婚する)でしょう。モテない自覚がある人は、「アレコレ文句つけてもアレだから、ここらで手を打とう」と決断することができます。
セックスが好きとか、隣に男性がいないと安心できない依存気味の人は、とりあえず男性を確保するために結婚します(離婚しても、またすぐに結婚します)。
一生、一人で食べていく経済力がないなと思えば、誰かと財布を共にしたほうがいいと思うでしょうから、結婚しようと思うでしょう。
逆に言うと
・自分一人で食べていける自信がある
・家庭が居心地がよく、特に母親と仲が良い
・オトコに困ったことがない
人は、飢えていないので、結婚を「おいしく」感じないのではないかと思うのです。
話を天海・ゆり子の番組に戻しましょう。
ゲストのさゆりんは、ゆり子に「一度は結婚していただきたい、だめだったらすぐに別れて」と軽い気持ちでの結婚を勧めます。
さゆりんは既婚者ですが、ここでみなさんに昭和の大スター・さゆりんの結婚物語についてご紹介したいと思います。
吉永小百合の結婚秘話とは・・・
さゆりんは小学校6年生の時に、連続ラジオドラマ「赤胴鈴之助」でデビューしています。子役というやつですね。
デビュー当時は、お父さんは東大出の外務省職員、お母さんはピアノのセンセイと良家の子女であることを前面に売り出しますが、実はお父さんは外交官ではなく、嘱託の職員で家計は火の車。お父さんの興した事業が失敗し、借金取りが来るような家庭でした。米櫃にお米がないということもあったそうです。
そんな環境で、お母さんは娘を女優にしようと英才教育を施したそうです。
お母さんの目論見どおり、さゆりんはどんどん売れていき、家庭も潤いはじめます。お父さんは事務所を立ち上げ、さゆりんのマネージャーとして采配を振るいますが、勉強も好きだったさゆりんは学校に行きたかった。しかし、仕事仕事でそれどころではない。この頃から、さゆりんは「家の犠牲になっている、働かされている」と思うようになったそうです。
年頃になったさゆりんは、俳優・渡哲也と恋をしますが、さゆりんの両親は大反対。なぜなら、さゆりんが結婚して引退してしまったら、お金が入ってこなくなってしまうから。子どもをおカネを稼ぐ道具にするなんてひどいと思う方もいるかもしれませんが、残念ながらスターが一人出ると、家族間でお金でもめるのはよくあることのようです。
間違いが起きないようにデートはさゆりんの家のリビング限定だったそう。渡は本気でさゆりんと結婚したかったようですが、結局さゆりんが親を捨てきれず、破局します。
ストレスは知らぬ間にたまっていたようで、さゆりんは声が出なくなってしまいます。女優としては致命的ですが、この時にいろいろな治療法を探してくれたのが、現在の夫である当時のフジテレビディレクター・岡田太郎氏でした。
15歳年上でバツイチの岡田氏にさゆりんはひかれていきますが、親にバレたらつぶされるに決まっています。
そこで、さゆりんは寿司屋の2階でデートをしたり、密会しやすいマンションを衣裳部屋として借りるなど、親に内緒の恋愛を続け、離婚経験があるゆえに結婚をしぶっていた岡田氏をぐいぐい押して結婚します。
当然、ご両親は激怒。披露宴には不参加だったそうです。さゆりんは結婚後、親が立ち上げた事務所から移籍し、しばらく休業します。フツウの生活をしたことで、かえって女優業への情熱が戻ってくるのを感じたそうです。あとのご活躍は、みなさんご存じのとおり。
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