
今日は春の七草。あなたはいくつ言えますか?
「せり、なずな……あれ?なんだっけ?」となってしまったあなた、ちょっとお時間をください。今日は一月七日。五節句のひとつ「人日」(じんじつ)です。七草がゆをいただく日と言った方が良いでしょうか。
あなたは春の七草をいくつ言えましたか? 意外に覚えていないものですよね。
七ではなく「五」節句なの?と思ったあなたも
三月三日は桃の節句、五月五日は端午の節句。同じ数字が重なるルールに気づいたでしょうか。五節句は次の五つです。
一月七日……人日・七草の節句
三月三日……上巳・桃の節句
五月五日……端午・菖蒲の節句
七月七日……七夕(しちせき)・笹の節句
九月九日……重陽・菊の節句
今日、一月七日は、七草の節句、人日なのです。
江戸時代に、宮中の五節会に対応させ、幕府が公的な行事・祝日として定めました。
春の七草を短歌で
有名な短歌がありますね。
せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞななくさ
「ごぎょう」は「おぎょう」が正しいとする説もあります。室町時代初期に成立した源氏物語の注釈書である「河海抄(かかいしょう)」に初めて登場したとされる説が有力です。
NHKの子ども向け番組「にほんごであそぼ」でも、暗唱に相応しい作品として紹介されています。これはかなり有名になったので、もしかしたら、今の小・中学生は春の七草を全て言えるかもしれません。
美容にも良い七草のおかゆ
七草をひとつずつ紹介しますね。
せり……セリ科の多年草。田の畦(あぜ)・湿地に自生、また、水田で野菜として栽培。泥の中に白い匐枝(ふくし)を延ばして繁殖。高さ約30センチメートル。夏、花茎を出し、白色の小花をつける、若葉は香りがよく食用。春の七草のひとつ。
なずな……アブラナ科の越年草。路傍や田畑にごく普通に自生。春の七草のひとつ。高さ約30センチメートル。春、白色の小十字花を総状につけ、果実は扁平で三角形。早春若芽を食用。利尿・解熱・止血作用がある。ペンペングサ。
ごぎょう……ハハコグサの異称。おぎょう。
はこべ……ナデシコ科の越年草。山野・路傍に自生、しばしば群生する。高さ15~50センチメートル。下部は地に臥す。葉は広卵形で柔らかい。春、白色の小5弁花を開く。鳥餌または食用に供し、利尿剤ともする。春の七草の一つ。あさしらげ。はこべら。
ほとけのざ……キク科のタビラコの別称。春の七草のひとつ。
すずな……春の七草のひとつ。青菜、または蕪(かぶ)の別称。
すずしろ……大根の別称。春の七草のひとつ。
(広辞苑第六版より)
言葉としても縁起が良く、
せり……「競り」勝つ
なずな……撫でて汚れを払う
ごぎょう……仏体そのもの
はこべら……繁栄が「はびこる」
ほとけのざ……仏の安座のこと
すずな……神様を呼ぶ鈴
すずしろ……汚れのない純白さ
と縁起を担いでいます。
このような七草がゆですが、もちろん栄養も豊富。薬膳としても食されるくらいです。女性に嬉しいビタミン、ミネラルが多く、むくみ防止にもなります。
例
セリ……カロテン、ビタミンが多く、神経痛に効果がある。
ナズナ……健胃、止血、利尿の効能がある。
(小学館「新版食材図鑑」より)
改めて、一月七日に七草を食べる理由とは?
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