歌舞伎の演目「暫」は、「ざん」とは読まない!「暫」の正しい読み方とは?
漢字には1つの文字にさまざまな読み方があります。「読み」として正しいものであっても、使う場面によって読み方が変わることもしばしば。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「暫」の読み方、知っていますか?
「暫」という漢字は、
音 ザン
訓(表用外)○○○○、しばし
引用元:暫 漢字一字 漢字ペディア
と読みます。
「ざん」という読み方は決して間違いではありませんが、歌舞伎の代表的な演目である「暫」を「ざん」と読んでしまうと、恥ずかしい思いをするかもしれません。
以下に紹介する「暫」の意味を読むと、歌舞伎の演目としての読み方が浮かぶかもしれません。
わずかの間。○○○○。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
“わずかの間”を示す四文字の読み方、思い浮かびましたか?
正解はこちらです。
「しばらく」です。
「暫(しばらく)」は、「歌舞伎十八番」と呼ばれる人気演目のひとつです。「荒事(あらごと)」※と呼ばれる演出法の代表作でもあります。
※登場人物の超人的な強さを表すために、顔に隈取(くまどり)をしたり、動作や発声で様式的・誇張的な演技をすることを指します。
物語の大筋は決まっています。横暴な公卿(国政を担う立場の人)によって、善人たちが処刑されそうになっているところへ主人公が「しばらく」と声をかけて登場し、彼らを助ける物語です。
2020年の東京オリンピックが近づくにつれ、外国人観光客が増えつつあります。日本の文化に興味を抱いている人も少なくありません。そんな彼らに日本の伝統芸能「歌舞伎」を教える機会もあるかもしれません。
歌舞伎の人気演目「暫」。ぜひともその読み方を頭に入れておいてください!
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