自分の文字に自信ある? 誰でもすぐ「美文字」になれるハンドレタリングとは
サンキューカードや季節のグリーティングカードなど、何かと手書きで文字を書く機会は多いもの。そんなとき、品格のあるオトナ女子なら、さり気なく美文字を書いて、好感度アップを狙いたいですね。
「自分の字に自信がない」という人は、今からでも間に合う、誰でも一瞬で見違えるほど美文字・おしゃれ文字を書ける、注目の「ブラッシュペンのハンドレタリング」に挑戦してみては?
そもそも、ハンドレタリングって?
ハンドレタリング=手書き文字全般 、を意味しますが、今、最も注目されているのがブラッシュペン(筆ペン)に特化したハンドレタリングです。おしゃれなカフェのサインボードやウェディングパーティーの席表などで目にしている方も多いはず。このブラッシュペンによるハンドレタリングのノウハウがたっぷり詰まった入門書がこのたび、発売となりました。トンボ鉛筆が運営するサイト「FUN ART STUDIO」監修の『ハンドレタリング カジュアル ライフ』(主婦の友社発行)です。
ハンドレタリングを取り入れたライフスタイルの提案から、プロのアーティストによる書体、フレーズの書き方まで、わかりやすくていねいに紹介。この書籍を参考にハンドレタリングすれば、いつものサンキューカードやグリーティングカードがぐんとおしゃれに、エレガントになること必至です。
監修のFUN ART STUDIOとは…
「アートをもっと楽しく身近なものに」をコンセプトに、アートに関するさまざまな情報を発信するトンボ鉛筆主催のプラットフォーム。国内外のアーティストがブラッシュペンを使って描いた、ハンドレタリング作品を豊富に紹介しています。https://tombow-funart.com
ワークショップでハンドレタリングを体験!
『カジュアル ハンドレタリング ライフ』の発売を記念し、東京、二子玉川の蔦屋家電にてクリスマスをテーマにハンドレタリングのワークショップが(11時〜12時30分、13時30分〜15時の2回)開催されました。
講師は、FUN ART STUDIOのパートナーであり、書籍のなかでもたくさんの作品を紹介しているアーティストの櫻井志保さん(以下、Shihoさん)とSatohom.39さん(以下、Satokoさん)。11時の回はShihoさんがメイン講師、Satokoさんがサブ講師として、13時30分の回はSatokoさんがメイン講師、Shihoさんがサブ講師となりました。
Shihoさんの回では…
Shihoさんは美術講師やベビー用品の商品開発職を経て、現在のフリーランスのイラストレーター&デザイナーになったという経歴の持ち主。そんな彼女がハンドレタリングを始めたきっかけは……?
「2017年の春、絵に入れるサインを素敵な文字で書けたらいいなと思い、インスタグラムで『#カリグラフィー』を調べていたところ、筆ペンで書くハンドレタリングの存在を偶然知りました。自分も今すぐやってみたいという衝動に駆られ、自宅の引き出しに入っていた毛筆ペンで見よう見まねで練習を始めました。そして、気づいたらいつの間にか明け方に(笑)。それだけ、楽しかったんですね! その晩のうちにすぐインスタグラムで、レタリング専用アカウントを立ち上げ、今に至ります」
基本を学んでから、カード作りに挑戦
参加してくださった皆さんには、ブラッシュレタリングの基本ストローク→クリスマスのワード練習をしてもらった後、書籍でも掲載しているハート型のジャバラ折りカード(アコーディオンカード)を一緒に作ってもらうことに。
ハート型のジャバラ折りカード(2種)作りに挑戦!
カード自体も今回は手作り。画用紙で作ったハート形のジャバラ折りのカードは、チェック(格子)バージョンとグラデーションバージョンの2種類に仕上げます。チェックバージョンはハートのお好きな場所四辺にABTでチェックを描いて。グラデーションバージョンはABTと水筆(平筆)を使って彩色します。乾いたら、お好みのフレーズを筆之助しっかり仕立てで書いて。クリスマスだけに限らず、バースデーカードなどとしてもおすすめです。
Satokoさんの回では…
「satohom」の名前で、水彩作家&レタリングアーティストとして活動するSatokoさん。さまざまな色合いを使った水彩を得意とし、目にした人が思わず笑顔になるようなハッピーな作品が人気です。そんなSatokoさんはなぜ、ハンドレタリングを始めたのでしょうか?
「ハンドレタリングを始めたのは2017年頃。当時仕事が激務で、上司から無理難題を言われ続け、ストレスが溜まっていたんです(笑)。そこで、精神統一のために写経でも始めようと思いました。でも、写経はどうも自分には向かず、代わりにゼンタングルに挑戦したところ、心が落ち着いたんです。上司に『絵を描いたら心穏やかになったので、最近は時間を見つけては絵を描いてるんです』と話したら、『では、インスタを』とインスタ指令が出ました(笑)。その時は、ハッシュタグのことすら全く理解してなかったのですが、ものは試しと思って始めました。それで、ゼンタングルなどを検索していたとき、たまたま水彩やハンドレタリングを見つけて。その瞬間、『私はこれがやりたい!』と直感で思って、すぐさま始めました。その後も夢中で、楽しく続けていたら、いつのまにか仕事に繋がっていきました」
作品作りの前にハンドレタリングの練習を!
Satokoさんの回はブラッシュレタリングの基本ストローク→クリスマスのワード練習をした後、ABTと水筆を使って簡単クリスマスリースのオーナメントとカードを作成することに。まずは基本ストロークの練習。Satokoさんお手製のワークシートを使って、筆之助しっかり仕立て(ブラウン)で書いていきます。Satokoさん曰く、「筆記体に見えますが、実はいくつかの記号を組み合わせて、筆記体に見えるように書いているんです! だから、筆記体が書けなくても全く心配しないでくださいね」
この後、クリスマスのワードを練習していきます。ワークシートはSatokoさんからのアドバイスが書かれているので、自宅に持ち帰っての練習にも大いに役立ちそう!
いざ、リースのオーナメント作り
いよいよ、クリスマスリースのオーナメント作り。まずは画用紙にABTと水筆でリースを描いて。クリアファイルにABTの158、177、277のインクをとり、それぞれに水筆(中筆)で水を1、2適垂らします。インクと水をよく混ぜたら、それを水筆でとって、時計回りにクルクルと円を描くようにリースを描いていきます。一色ではなく、2色、3色と混ぜたり、水を多くしたり、色の濃淡をつけることを意識すると、水彩の雰囲気がぐんとアップ。
インクが乾いたら、リースをハサミで切り抜きます。その後、筆之助カラー(レッド)でリボンを、ABT755の細芯で赤い実を描いたら、真ん中には筆之助しっかり仕立てで、お好みのフレーズを書きます。ハトメパンチで穴を開け、そこに紐やリボンを通せば、オーナメントの完成!
次はカードを作っていきます
水彩画用のポストカードに水筆(今回は中筆ですが、他の太さでも使用可)でクリスマスツリーの葉っぱ部分を描いていきます。三角形だったり、モコモコの形だったり、好きな形を描いてOK。ABTはリース同様、158、177、277を使用します。カラーブレンディングはクリアファイルで行って。インクが乾いたら、筆之助しっかり仕立てで、ツリーの幹部分やてっぺんの星を描いたり、葉っぱ部分を縁取りしたり、模様を書き込んで。葉っぱの彩色部分をきっちり囲むのではなく、あえて余白を作ると、ラフ&おしゃれなイメージに。最後に筆之助で、お好みのフレーズを書けば完成です。
完成したリースのオーナメントとカード。クリスマス気分が盛り上がります!
ワークショップの最後にはとっておきの時間が
共にワークショップの終わりにはライブペインティングのプレゼントが。Shihoさん、Satokoさんがお手製カードに、皆さんがご希望されるメッセージやお名前を入れてくれました。参加者の皆さんは、まさに美文字のプロであるお二人の生のハンドレタリングに感動したり、熱心に見入っていました。
会場内には記念撮影コーナーも
会場の一角に設置した撮影コーナーで作品を撮る方も。ハンドレタリングは描くだけでなく、大切な方に差し上げたり、写真を撮ったり、SNSにアップするのも楽しいですね。
ワークショップ参加者にはお土産も用意
参加者の皆さんにはワークショップで使用したABTや筆之助、水筆、鉛筆、消しゴムなどのツール、ワークシートをお持ち帰りいただきました。これで、ご自宅でいつでもハンドレタリングができます。ABTはセット売りもありますが、今回は使用したカラーをお持ち帰り。ワークショップで習った作品をすぐにご自宅で再現可能です。
いかがでしたか? 「最近、手書き文字を書いていないなぁ」と思った方もぜひ、年末年始のこの季節にハンドレタリングに挑戦してみませんか? ワークショップでプロからレクチャーしてもらうもよし、『カジュアル ハンドレタリング ライフ』を見て自主練するもよし! 美文字に変身して、ビジネスの場でもプライベートの場でも、好感度アップを狙いましょう。
スポンサーリンク