「しおやか」でも「たおやか」でもありません。「淑やか」の読み方、知っていますか?
「どこかで聞いたことがあるのに、漢字で書かれると読めなくなってしまう」そんな経験はありませんか?一度は耳にしたことがあっても、書かれた漢字に馴染みがないとなかなか読めないもの。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「淑やか」の読み方、知っていますか?
「〜やか」という言葉はたくさんあります。
- 爽やか(さわやか)
- 賑やか(にぎやか)
- 健やか(すこやか)
- 和やか(なごやか)
など。
本記事で紹介する「淑やか」も「〜やか」で表される漢字のひとつ。ですが「淑やか」の「淑」という漢字を日常的に使う場面って少ないですよね。「紳士淑女の皆さん!」などの呼びかけで使われる以外ではあまり見かけないのではないでしょうか。
「淑やか」から「しおやか」「たおやか」と読んだ人もいるかもしれませんが、これらは間違いです。
「たおやか」は漢字で「嫋やか」と書きます。
本記事でご紹介する「淑やか」は
性質や動作がもの静かで上品であるさま。また、つつしみ深いさま。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
を意味しますが、
「嫋やか(たおやか)」は
姿・形・動作がしなやかでやさしいさま。たわやか
引用元:三省堂 大辞林第三版
を意味します。
また「しおやか」という表現はありません。正解を知っていると「しおやか」と読みたくなる気持ちもわかるのですが、恐らく「淑やか」と「遠慮深くて奥ゆかしい」様を表す「しおらしい」がごっちゃになっているのではないでしょうか。
ただ「しおやか」は非常に惜しい読み間違いです!
正解はこちらです。
「しとやか」です。
「淑やか」と聞くより「おしとやか」といった表現の方が馴染みがあるかもしれませんね。
「淑やか」も「おしとやか」も意味は同じですが、「淑やか」に「御(お)」をつける場合には、「女性」の立ち振る舞いや所作を言い表す場面が多くなるようです。
もちろん「淑やか」は、話し方や立ち振る舞いが落ち着いていて上品な男性を表すことができます。「御(お)」のあり・なしで印象が若干変わってしまうのはとても興味深いですね!
スポンサーリンク