過多月経、汗、目まい。更年期症状は「徹底無視する」姿勢でやりすごす|100人の更年期#30

一般に、閉経の前後5年を更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45-55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの?みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

【100人の更年期#30】

 

落合裕子さん/インストラクター。53歳。フィットネスジムで働きながら3人の子を育てる。閉経してから2年ほど経っている。

 

「汗をかくこと」を特別なことだと思わないのはいいことかも

私はもう閉経していますが、いわゆる更年期の症状が出てたかどうか、あまり意識していなかったんです。

 

振り返れば、何年か前に電車内で急に汗が出てきたことあったな、あのときのぼせがあったかも?と思うだけで、それが本当に更年期によるものだったのか、確実には言えないなという感じです。

 

更年期は閉経前後5年と言われていますが、閉経後はわかるけれど、閉経前だと自分が今更年期の5年に入ったかどうか、わからないですよね。今は血液検査で閉経の時期がわかるようですが、そこまでして知ろうともしないですしね。

 

あと思うのは、インストラクターという体を動かす仕事をしているので、同世代の女性よりは常に汗をかいているし、“汗をかくことに慣れていた”ということも、体の変化があまり気にならなかったのかなと思うんです。

 

きっとホットフラッシュもあったんだと思うのですが、“汗”が特別なことと思わずやり過ごしていたんでしょうね。

 

自論ですが、汗をかき慣れてない人が、突然ブワッと汗をかいてしまうと「あれ?どうしたんだろう?」って慌てたり、ドキドキして不安になって、冷や汗がまた出て……という悪循環になってしまうんじゃないかなと考えています。

 

ホットフラッシュに限らずですが、更年期にまつわるいろいろな不調とか症状も、個人の気持ちの持ち方、とらえ方で大いに違いがあるんだろうなと思っています。

 

更年期だなと思っても「気のせいだ」と強く信念を持って無視する

とはいえ、閉経ちょっと前くらいは、のぼせもあったし、めまいもあってレッスン中に下向けないなーという時もありました。

 

ただ、自分の体勢をうまく調整しながら、レッスンを続けたり、いっとき口内炎がバーっと口中にできてものすごく痛いときもあったけれど、それが=更年期と直接結びつけず、とにかく、気にしないようにしていたという感じです。

 

子宮に関しては、特に大きな病気はなかったのですが、ずっと過多月経で生理期間はとっても大変でした。レッスン中に中座せざるを得ないときがあるので、その日はあらかじめ、同僚たちにも生理中であることを伝えて、トイレに立つときも代わってもらうなど、コミュニケーションをとるようにしていました。

 

少し前に、デパートの販売員さんが生理期間中であるときのバッジをつけたことで、いろんな意見が飛び交っていましたが、私は表明することはいいことだなって思います。

 

「今イライラしています」「更年期です」と家族の中でも改めて口にする

自分の母が、更年期の頃、精神的にバランスを崩しがちでよく家族と衝突していたんです。

 

 

それに対処していたので、ホルモンバランスの乱れからくる不安、ネガティブな思考回路と、そうなると外に出なくなったり、体を動かさなくなったりして、どんどん不安が強くなるという悪循環、全てがつながっている気がしていて。

 

更年期によるホルモンバランスの乱れが、メンタルに影響があるっていうのはものすごく実感しています。

 

そこで思うのは、人間は言葉を交わすことができる生き物、”脳”の生き物だなということ。

 

たとえ親子、兄弟であっても、“自分は今イライラしています”、“更年期です”って家族の中でも伝え合えると、気持ちよく、日常生活がスムーズに行くのかなって思っています。

 

私は自分の更年期と、子どもたちの思春期がかぶっていたので、ぶっきらぼうな子どもたちにはよく”「思春期です(話しかけるな!)」ってタスキでもかけて表示してよ!”って言っていました。

 

逆に自分も「今、更年期でイライラしてます!後で話しかけて」って意思表示しておけば、お互いストレスがたまらないんじゃないかなって思います。

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