「件の話」の「件」なんと読む?「けん」以外の読み方を知っていますか?

2020.01.30 QUIZ

漢字はたくさんの種類があるだけでなく、読み方もさまざまです。そのため「どこかで聞いたことがある言葉なのに、漢字で表されると何て読めばいいのかわからない」なんてことも。

誰だって読めない漢字はあるはずですが、人前で漢字を読み間違えると恥ずかしさを感じてしまうことも…。

そこで本記事では、意外と読めない漢字クイズを出題します。

「件の話」とあったら、あなたは「件」をなんと読みますか?

「件の話」などに使われる「件(○○○)」には

1 前に述べたこと。例の。くだり。
2 いつものこと。例のもの。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

の意味があります。

「件の話ですが…」と出てきたら「例の話ですが…」を意味すると分かります。

ただし、「例の」を意味するときには「件」を「けん」と読むのは間違いです。「件(けん)」には別の意味があります。

「例の」を表す「件」の読みのヒントは、引用した意味の中にある”くだり”。「件の話」の「件」は「くだり」の音が変化した読み方「くだ○」が入ります。

「件(くだ○)の話」、どこかで聞いたことありませんか?

正解はこちら!

「くだん」です。

「件」には

  • 音読み:ケン
  • 訓読み:くだり、くだん

の読みがあります。

「件(ケン)」と「件(くだり)」にはそれぞれ

件(ケン)
[名]事柄。特に、問題になる、ある特定の事柄。
[接尾]助数詞。事柄・事件などを数えるのに用いる。

件(くだり)
1 文章における記述の一部分。章。条。段。
2 前に述べた事柄。くだん。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

の意味があります。

「くだん」は「くだり」の音変化ですが、「けん」とは異なる意味があります。

そのため「件の件」とあったら、読みは「けんのけん」でも「くだんのくだん」でもなく、「くだんのけん」。意味は「例の件」です。

とはいえ…「件の件」と書くと相手を混乱させてしまう可能性もあるので、「件(くだん)」と表現したいときには「くだんの件」と平仮名で書くことをおすすめします。

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