「お寺で婚活」に女性の応募が殺到?その秘密とは

「人の出会いは、出会った場所で決まる」と言います。思い返してみれば、その場にふさわしいご縁がどんなシーンにもありませんでしたか?

今回は、男性よりもむしろ女性の応募が殺到するという、「お寺」を出会いの場とした婚活をご紹介します。

 

 

寺で婚活が大人気

最近、お寺で結婚に結びつく様なイベントをするところが増えてきています。

 

しかも、お寺にお嫁に行きたい女性を集めてお坊さんとの縁を広めるものではなく、一般の男女が集う婚活が寺で繰り広げられているのだから、少しビックリされるかもしれませんね。

 

事の発端はというと……。お寺の周りを見渡してみると、適齢期の方で結婚していない方が多いことがひとつ。また、費用をかけないで寺を活用してもらいたいという思いから生まれました。

 

いずれは、安価でできる仏前結婚も増えたらいいな、という思いもあるでしょう。仏前結婚式は、両家のご先祖様に誓うという内容で、お寺の本堂で行い、基本的には多少の謝礼でできます。衣装や花などを除けば5万円くらい。

 

全国展開を目指す静岡が発祥の吉縁会などは、申し込みが多すぎて全員が参加できないほどになっています。

 

我々もそれとは別に、地元のお寺でも開催いたしましたが、女性の関心がものすごく高く、早い段階で定員いっぱいとなってしまいました。

 

どんな婚活パーティ(?)なの?

さて、内容をご紹介しましょう。

 

自己紹介などを済ませたら、場を和ませるためにお寺ならではの体験を取り入れています。

 

不思議なのが、出会いの場所なので、写経とか坐禅など自分を見つめる系の体験は不利かと思いきや、それでも寺で出会うことに意義を感じている人が多いところ。

 

珍しいところでは、数珠作りが人気です。皆さん数珠なんて作ったことありませんよね。住職である私ですら、そうそう自分で作るものでもないなと思いますが、腕輪念珠なら意外と簡単にできます。全員初めてですから、ミサンガを作る様なイメージでいっしょに取り組み、その最中に会話も弾むようです。

 

リラックスできたら、それぞれの方が数分ずつ会話をする時間が設けられます。

 

しかし、この数分で次から次へと会話をしていると、結局印象も混乱してきてしまいますね。そのため、最後の連絡先交換では、連絡をしてもらいたい人、数名に連絡先が渡せるようになっています。

 

あの人ともう少し話したかった、ということがないように、気になる人には「連絡先だけ交換してください」と頼めるのです。

 

人の出会いは、出会った場所で決まる

大学受験の時、前にもご紹介したエーリッヒフロムの「愛するということ」を勧めてくれた英語の先生は、「人との出会いは、出会った場所で決まる」と言っていました。

 

遊ぶ場所で出会えば遊ぶことで繋がった関係、勉強するところで出会えば、同じく上を向いて努力する関係になる。寺でも教会でもそうですが、そう言った場所に怒りの感情をあらわにしたり、人を蹴落そうと考えて来る人は、そうそういないものです。誰もが少し畏まり、身綺麗にし幸せを願う場所であります。

 

そう言った場所で出会うことができたら、その関係は、お互いの幸せを考えれる関係になるはずです。

 

お金のかかる結婚から、かからない結婚へ

もう一つの特徴は、お金のかからない出会いと結婚を提案しているところです。

 

実際、寺コンの費用は食事のあるなしや会場の都合によってまちまちですが、食事会程度の費用と思っていて大丈夫です。営利目的ではないので、ボランティアで運営しているところがほとんどです。

 

その後のご結婚の際も、仏前結婚式を選んでもらえれば、とても安く式を挙げることができます。

 

「だったらやってあげなさい」

 

円覚寺の南嶺老師がおっしゃていましたが、結婚を前に坐禅会に来ていた青年が相談にやって来たそうです。青年は困ったことがあると打ち明けました。それは彼女が仏前結婚ではなく教会でやりたいと言っていると言うのです。

 

それに対して老師は、「あなたはその人と結婚したいんだろ」。と聞かれます。青年は「ハイ」と答えました。「なら教会でやりなさい」

 

さらに青年は、その時賛美歌を歌わなくてはならないのですと聞いたそうです。

 

また老師は、「その人と結婚したいんだろ」。と聞かれます。青年は「ハイ」と答えます。「なら賛美歌を歌ってあげなさい。」と老師は言われました。さらに続けて「ただし、坐禅で培った様に、どんなところでも下っ腹を意識して背筋を伸ばしてグラグラしない自分を努めなさい」。

 

「そうすればいつの日か彼女も旦那の好きな坐禅ってどんなものかと思ってくれる様になる」。と言われました。

 

協調性が増すと言われているマインドフルネスや禅の修行ですが、彼もこの言葉を聞いて結婚への決意を新たにしたと思います。

 

結婚へのハードルを下げて、みんなが幸せを感じることができるようになるといいですね。

 

マインドフルネスのコツは以前の記事を参照してください

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