正月太りが戻らない人へ! やせてコレステロールも下がる3つの食習慣

年末年始は飲み会つづき。食生活の乱れには気をつけていたはずなのに、体重がアップ。しかも、もとに戻らない……。年明けの仕事は異常に忙しいから、極端なダイエットをしている時間もないというかたに、増えた体重を早くリセット。『コレステロール・中性脂肪がみるみる下がる100のコツ決定版』(主婦の友社)より、毎日の生活で一時的に増えてしまった、正月太りを解消する方法をご紹介します。

 

高コレストロールと生活習慣病の関係とは?

健康診断の検査結果でも、パッと見て気になるのはコレステロールや中性脂肪の値ですが、コレステロールや中性脂肪が血液中に増えすぎるとどうなるのでしょうか?

日本医科大学客員教授・(財)博慈会老人病研究所所長の福生吉裕先生によると、血液中の脂質が増えすぎている状態を脂質異常症といい、れっきとした病気だといいます。コレステロールはとかく悪者扱いされますが、実は生命の維持には欠かせないものです。

順天堂大学医学部内科学客員教授・東京都江東高齢者医療センター糖尿病・内分泌内科科長の小沼富男先生によると、人間の体においてコレステロールは1日あたり1~1.5g必要で、20~30%は食物から、70~80%は体内で新しく合成されるといいます。しかし、食べ過ぎや食生活の偏り、運動不足などで必要量を超えたコレステロールは動脈硬化を起こして、脳卒中や心筋梗塞などの発症を高めてしまいます。

 

次に、コレステロールを適正に保つための食生活のポイントについてご紹介します。

 

1 腹八分目の食事をとる

(財)三越厚生事業団常務理事・防衛医科大学校名誉教授の中村治雄先生によると、脂質異常を予防・改善するには、ふだんの食事全体の摂取エネルギーの量、食事でとる脂肪やコレステロールの量の注意が重要といいます。栄養のバランスがとれた食事内容で、1回の食事を腹八分目でゆっくりと噛んで食べることが重要です。

 

2 1日に必要なエネルギーをとる

ソニー株式会社健康開発センターセンター長・慶應義塾大学医学部客員助教授の石川俊次先生によると、コレステロール値が高い状態の改善にはコレステロールが多く含まれている食べ物を控えるだけでは不十分で、適正な食事量から1日に必要なエネルギーをとることが大切といいます。その算出方法は以下のとおりです。

 

・1日に必要なエネルギーを算出するための計算法

1日に必要なエネルギー(kcal)=標準体重(kg)×標準体重1kgあたりに必要なエネルギー(kcal)

 

・標準体重を算出するための計算法

標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

[例]身長158㎝の人の標準体重=1.58×1.58×22=54.9㎏

 

3 お菓子の食べ方に注意

せんぽ東京高輪病院栄養管理室長・管理栄養士の足立香代子先生によると、お菓子は無意識のちょこちょこ食いや長時間のダラダラ食いには注意が必要です。食べる量を決めてよく味わって食べると満腹感が得られて欲求がおさまります。適量とはごはん一杯分(160kcal)に相当する量です。

 

大変なダイエットではなくても、毎日の食事やおやつの時間に少し気をつけることで大きな差が出るようです。お正月でいつもの体重を少しオーバーしてしまっている方はまだ間に合います。コレステロールに気をつけて、すっきりとした春を迎えたいものですね。

 

参考資料・『コレステロール・中性脂肪がみるみる下がる100のコツ決定版』(主婦の友社)

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