大人のたしなみ! 至福でヘルシーな料理に出会える「おいしいホテル」 大阪・奈良編

このホテル・宿で食事をするために旅行したい! 大人だもの、時には自分を甘やかしてもいいはず!

今回は観光やビジネスに“使える”だけでなく、“食べる”ことを目的に訪れたくなるような、関西のホテル2軒を紹介。友人や家族と出かけるのもよし! ですが、おひとり様だってとびきりおいしい時間を過ごせるはずです。

ミシュランで星を獲得した、フレンチレストラン

2013年6月に開業した「インターコンチネンタルホテル大阪」は、地下鉄梅田駅、JR大阪駅直結という傘いらずの立地にありながら、ちょっとした隠れ家感もある筆者のお気に入りのホテル。とにかく立地が抜群なので出張の時もレジャーでの滞在でも重宝します。お部屋のお風呂も快適ですが、宿泊者は無料で利用できる日本式の浴場&サウナがあるのもうれしいポイント!

そんな「インターコンチネンタルホテル大阪」は、「食べる」目的で訪れても優秀! グリル料理が自慢の「NOKA Roast & Grill(ノカ ロースト&グリル)」では地場の食材を積極的に利用。ローカルテイストあふれる、質の高い料理がいただけます。光あふれる空間で、ホテルオリジナルブレンドティーやコーヒーとともにホテル特製ケーキやベーカリーが楽しめる、パティスリー「STRESSED(ストレス)」は、大阪産たまり醤油を使った「みたらしプリン」なんてユニークなメニューも販売。エッジのきいた大阪土産としておすすめです!

でも今回、紹介したいのは、「インターコンチネンタルホテル大阪」を代表するレストランである、フレンチレストランの「Pierre(ピエール)」。「ミシュランガイド京都・大阪 2017」で一つ星を獲得した、今注目のレストランです。

クリエイティビティあふれる料理にうっとり!

美食大国・日本にはおいしいフレンチを提供するレストランが多々ありますが、「Pierre」では、日本の食材とフランス料理の技法をマリアージュさせた、新しくモダンなスタイルのフレンチを提供。なにが楽しいかって、フレンチのコースって、「今日のコースはこうですよ」っていうメニューがあるじゃないですか。たいていの場合、それを読むと大体の料理のイメージが付くものですが、「Pierre」ではメニュー名で浮かんだ想像をいい意味で裏切る料理がいただけるんです。料理は、味は言わずもがな、出てきた瞬間に思わず歓声を挙げてしまいそうな(挙げてしまっていたかも(笑))、フォトジェニックなものばかり。玉手箱を開けるようなわくわく感も楽しめちゃいます。

パンに、2種類のバター(無塩・有塩)が添えられているのも食いしん坊には堪えられないサービス。ついパンを食べすぎちゃいますが(笑)。

筆者が2016年晩秋にいただいたメニューの一部を紹介すると──。

こちらは、「秋のじゃがいもと百合根のサラダ」と「香草のラビオリとコンソメマッシュルーム」。そう、メニュー名からはちょっとイメージできない、そして他のフランス料理店ではであったことのないような料理がいただけるんです!

大阪の景観もとっておきのご馳走です!

オトナ女性にうれしいのは、「Pierre」の料理はとっても軽やかだということ。悲しいかな、「加齢とともにフルコースの料理をいただくのがボリューム的に厳しくなってきた!」という声をよく耳にするようになってきました(もちろん筆者も……)。でも、和の素材や野菜を多く使用しているからでしょうか、「Pierre」の料理はしっかりお腹がいっぱいになりながらもお肉までおいしくいただけます。

今度はどんな料理がいただけるのかな? と心躍る、季節を変えて定期的に訪れたいレストラン「Pierre」。天井が高く、窓が大きな(約4.8m!)「Pierre」では、20階からの大阪のダイナミックな景観もご馳走です。

ちなみに、「Pierre」については、国内外のインターコンチネンタルで提供するサービスや特別な体験をテーマ別に紹介するデジタルカタログ『インターコンチネンタルの特選ホテル』の「ファインダイニングの魅力 篇」にも掲載されているので、興味があればぜひチェックしてみてください。

クラブラウンジの充実ぶりも秀逸!

そうそう、もうひとつ「食べる」というキーワードで言えば、「インターコンチネンタルホテル大阪」はクラブラウンジの充実ぶりもかなりのもの。季節の食材を取り入れたアフタヌーンティーはボリュームたっぷり。

カクテルタイムは、シャンパンやビールなどがいただけるほか、バーテンダーにオリジナルカクテルをオーダーすることもでき、さらにフードも充実。ビュッフェ形式での提供のほか、ホットミールもオーダー可能です。

出張時や観光での利用もいいですが、思いきり「美食」に走る滞在もいいかもしれません。取り過ぎたカロリーは、サウナや日本式浴場、プール(こちらも宿泊者は無料で利用できます)で消費すればいいってことで。

インターコンチネンタルホテル大阪

 

全14室のスモールラグジュアリーホテル

京都・大阪に足を運ぶ機会は多くても奈良にはなかなか足を運ぶ機会がなかった筆者が、奈良に泊まることにしたのは、グルメな友人の「登大路(のぼりおおじ)ホテル奈良に泊まってフレンチを食べてきなよ」という声がきっかけでした。「奈良でフレンチ?」と思いつつも、「おいしいものが食べたい!」という欲求と「お手並み拝見!」という好奇心があいまって出かけてみることに。

ホテルに到着し、まず驚いたのはその立地の良さ。近鉄奈良駅から徒歩2~3分で奈良公園、興福寺に隣接。そこはもう鹿パラダイスの奈良公園(きけば、ホテルの敷地内に鹿が遊びに来ることもあるそう)。ほんのちょっと歩けば、世界遺産の東大寺や春日大社もすぐそこです。

「登大路ホテル奈良」は、全14室のスモールラグジュアリーホテル。至便な場所にありながらしっとりとした、大人の時間が過ごせるのが魅力です。6年連続ミシュラン奈良で「4赤パヴィリオン」を受賞するなど同ホテルならではのホスピタリティも随所に感じることができました。南国のリゾートさながらのたっぷりのウェルカムフルーツの横には、「カットサービスもいたします」とのカードが! 初めて見ました。最も小さなスタンダードツインでも40㎡とスペースもゆったり。そのまま午睡をむさぼりたくなりそうです(それもありかも)。

奈良の空気を感じるフランス料理

さて、お楽しみの夕食は、本場フランスでの研鑽をつみ、老舗ホテルで総括総料理長を歴任した総料理長によるフランス料理。「真摯」という言葉が似合う、クラシックなフレンチですが、大和芋や大和肉鶏など地の食材も積極的に用いていており、悠々とした奈良の空気を感じることができます。旅情をくすぐる、大和野菜はなかなかの存在感でした(笑)。

メインは和牛料理。「黒毛和牛フィレ肉の網焼き 山辺の道、稲藁風味」は、藁の香りをまとった、柔らかなフィレ肉が印象的な逸品。芽キャベツ、人参などで表現した、日本最古の道といわれる「山辺の道」が彩りを添えます。

夕食の後は(前でもいいのですが)、バーに足を運ぶのもお忘れなく。木目調のカウンターは大人の色気むんむん。まさに大人の「隠れ家」といった体(てい)で、何かから隠れているわけでなくても、居心地のいい素敵な時間が過ごせるはずです。いつものカクテルをいただくのもいいですが、シングルモルトウイスキーも揃っているのでこちらもぜひ試してみたいところです。

さて、奈良に泊まったからには、朝の奈良公園の散策は必須でしょう (笑)。これ、奈良に宿泊した人の特権ですから! お腹をすかせた鹿さんたちが待ち構えている奈良公園へ、ぜひ鹿せんべいを持って突撃を。とびきりの人気者になれること間違いなしですよ。

オトナの女性に絶対おすすめ! 「お野菜たっぷり朝食」

鹿とぞんぶんに戯れ、お腹をすかせたら、ホテルに戻って朝食をいただきましょう。オトナ女性がぜひオーダーしたいのが、「お野菜たっぷり朝食」。個人的には、こちらをいただくために、「登大路ホテル」に宿泊してもいい! というくらいの名品です。その名にたがわず、色とりどりの旬の野菜を使用。奈良中央市場などから仕入れた野菜、根菜を、それぞれの持ち味をいかし、蒸し、生、マリネで提供。黒酢、フレンチ、ヨーグルトと、ドレッシングが3種用意されていて、どの野菜にどのドレッシングを付けようか悩むのもまた楽し(笑)。

メインディッシュは3種類から選択可能。「8種野菜と奈良の卵のブレゼ」と迷ったのですが、伺った日の気分で、「大和の茶粥」を選択しました。焙じ茶仕立ての茶粥は、東大寺の住職さんに習ったんだとか。

悠久の歴史に彩られる古都・奈良の空気をそのままかたちにしたかのような空間で、ゆるゆる上質な、大人ならではの「おいしい」時間、過ごしてみてはいかがでしょうか。

※写真はイメージです

登大路ホテル奈良

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