年収1億円おじさんのゾッとする裏の顔とは?一般人が知りたくないお金の話
芸人をしています、さんきゅう倉田です。
国家公務員を経てから芸人になったので、そのときの経歴やその後の自己研鑽を活かして、仕事をいただいています。基本的には、お金に関する話をすることが多いです。税金やキャッシュレス、フリーランスの働き方については常に勉強しています。
さて、コロナ前の話になりますが、日々たくさんの人と会うと、東京にはお金持ちがたくさんいると実感します。
有名な会社の役員もいれば、有名な会社のファンド部門の社員もいます。ベンチャーの若き実業家もいれば、コンサルの会社をやっているという怪しいおじさんもいます。
「知人の脱税」をぺらぺら喋る、怪しいおじさん登場
恵比寿の立ち飲み屋で隣になったあやしいおじさんは、先月まで毎日のように築地の国税局に行っていたそうです。もちろん、どうして通っていたのか聞きました。
「知り合いが脱税したんだよ、いや、俺じゃないよ、知り合いだよ。来てくれって言うから行ったよ、駐車場使わせてくれるんだよな、何度も行ったから、顔見せたらフリーパスだよ。警備のおじさんも顔だけで通してくれる、築地ならいつでも無料で駐車できるぜ。あ、査察部の取調室って窓ないんだな、参っちゃうよ。1時間もいたら気が狂いそうだったな、でも悪いことは何もしてないから、話すことなんてないんだけどな」
最初は、本当に知人が脱税をしたんだろうと思っていましたが、ずっと話を聞いていると、このおじさんが脱税をしていたのではないかと思えてきました。
「どうして仕事がないときに国は助けてくれないのに、儲かったら半分以上持っていくんだ、俺は日本に対して愛着なんてないぞ、国には何もしてもらっていない」、そう言っていたからです。
おじさんが脱税をしていたとすると、その他の情報を総合勘案して、年収は1億円以上あったと思います。脱税の内容は、わかりませんが、悪いことをすることに抵抗がなさそうな風貌でした(おじさん、疑ってごめん)。
「1億円おじさん」には弟子がいた。唖然とするその行動は
おじさんは、ぼくや周りの人と喋っている間、ずっとスマホの画面を見ていました。何かをしきりにチェックし、誰かに連絡しているようでした。
30分くらい経った頃、おじさんの弟子と名乗る若者がやってきました。
年齢は、20代前半だと思います。身長は170cm前後、体重100kg以上。見たことはないけれど『仁義なき戦い』にでてくるチンピラは、このような風貌をしていると思います。
おじさんの横にいるぼくらにニコニコしていますが、少し喋っただけで、あらゆる常識が欠落していることがわかります。
ぼくは見逃しませんでした。彼が、お店に入ってくる瞬間に、入り口に唾を吐いていたことを。
弟子は、おじさんに○○の△△を買えと言われていました。何を買うのかはよくわかりませんでしたが、日本のマーケットは閉まっている時間だし、二人が英語を嗜むとは思えないので、仮想通貨の売買をしているのかもしれません。
弟子は、わかりました、と言って、何も飲まずにすぐに帰っていきました。
おじさんの行動から省みる「一般人が持つべきもの」とは
恐ろしいと思いませんか。電話やメールで済む内容なのに、夜の22時過ぎにちょっと呼び出して、すぐに帰らせる。圧倒的な力の差がないとできないことです。健全な力関係ではないと思います。
単純な雇用で作った関係ではなく、自分のビジネスの手伝いをさせている給与の発生しない関係なのかもしれません。
立ち飲み屋では、みんなに笑顔を振りまき、場を盛り上げようと努めているおじさん。でも、このように、犬のように何でも言うことを聞きそうな存在が、おじさんの周りにはいるのです。他人に横柄にせず、自分の縄張りでは豹変する。これこそが典型的な成り上がりの金持ちの振る舞いです。
おじさんは、たくさんお金を稼いでいるけれど、納税の意識は低く、平気で店の前に唾をはく弟子を抱えていました。
そのような人でも、他人と接するときはにこにこと優しい。そんな人でも他人に優しくできるのなら、善良で貧しいぼくは、もっと優しくしないといけないなと思いました。
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