子どものいない女性が「これだけは言われたくない」言葉
長年の友情も一瞬で崩壊する言葉とは
仕事と子育ての両立は相当大変。世界各国と比べて日本のママたちは、育児や家事の負担が大きく、ものすごく頑張っていると子どもを持たない“おこなしさま”だって理解している。
こっちもね。子どもはいないけど、大変なことは色々あってさ。立場は違うけど無理しないで、これからも付き合っていこうよ。いつもテキパキ仕事をこなすシングル女性のD子さん。ある時、学生時代からの友人が放った言葉で、友情にピキッとヒビが入った音がしたという。
「子どもがいない人には、分からないよ」
子育て疲れで気持ちに余裕がなくなっていたのだろうけど、相手を理解しようとするのが友達じゃないの? 私だって、子どもが嫌いで産まなかったわけではない。そのチャンスに恵まれなかっただけなのに・・・。
「それを言っちゃあ、おしまいよ」
寅さんがいたら間違えなく突っ込んでくれそうな台詞を、D子さんの友人は口にしてしまった。このことがあって、自分からはもう連絡することはないと、哀しみと怒りが入り交じった表情でボソッと話してくれた。
「経験がない=わからない」は悲しい
子どもがいない“おこなしさま”は、出産と子育ての経験をしていない。だから分からないでしょ!と言われれば、間違いではないのかもしれないけど、人生において、すべてのことを一人の人間が経験することは不可能。
経験していないから理解できないのかといえば、それは違うと思う。そんなことを言いだしたら、やれない職業がたくさんある。
例えば、お医者さん。ガンのプロフェッショナルと呼ばれる医師がみんな、ガンの経験者かといえば違う。自身には子宮や乳房はなくても、婦人科の男性医師は山ほどいる。同じようにブラジャーの開発担当者に男性社員はいるし、主婦向けの番組を制作しているディレクターが独身ということもよくある。
同じ境遇や経験をしている方が深く理解できることはあるけど、「どうせ、分からないでしょ!」と切り捨てるのは、いかがなものだろう。子どもが好きで、学校の先生や保育園に務めている女性に子どもがいないと、心ないことを言われてしまうことがたまにあるとか。そうはいえど、そこは医師と同じで職業としてのプロだから、区別せずにお任せするべき。
求人などでは経験者が優遇されることはあるけど、出産や育児に関しては経験したくても個々に出来ない事情があったりするので、子どものことに関しては経験の有無を問われるのは悲しい。
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