小澤征悦、滝クリを捨てるほどの「逃れられない業」がこんなにも重い

2020.05.08 LIFE

有名人や名家のご子息をうらやましいなぁと思ったことはありますか? 私はあります。

 

たとえば、今から20年くらい前、梅宮アンナが元俳優との恋愛で世間を騒がせていた頃のこと。アンナが梅宮辰夫パパのためにケーキを焼いたら、感激した梅宮パパがBMWを買ってくれたという話をしていたことがあります。

 

エビで鯛を釣るという言葉がありますが、ケーキの材料費なんてせいぜい1000円程度でしょう。その見返りがBMWだなんて驚きましたが、この年になると、有名人の子どもというリスクもあるなぁと思うのです。

典型的な「有名人の子ども」アンナのお金感覚とは

その昔、梅宮アンナは地方在住の実業家と交際していましたが(独身だと思っていたら、既婚者だったそうです。一番大事なところなので、しっかり確認されたし)破局。

 

「日刊ゲンダイ」は、その理由を浪費癖にあるとしています。浪費かどうかは収入によると思うのですが、アンナはレギュラーを務める「バラいろダンディ」(MXテレビ)で、「一日、最低10万は必要」と話していました。

 

単純計算すると、家賃や光熱費などを抜かして、月に最低300万は必要ということなのでしょう。裕福な家庭で育ったわけですから、この金額がおかしいこととは思いません。

 

問題は、親が裕福だったとしても、その生活レベルが一生続けられるとは限らないこと。生活レベルは上げるのは簡単でも、下げるのは大変です。有名人の子どもとして生まれることは、経済面で下落のリスクを伴うと言えるでしょう。

 

実績を出しても、親と比較され続ける悲劇

業績の面でも、有名人の子どもはリスキーです。最近、バラエティーでよく見る長嶋一茂はミスタージャイアンツ・長嶋茂雄の息子サンです。

 

一茂は自宅の壁に「バカ息子」と落書きされ、犯人は引退した女優の元マネージャーであることで話題になりました。ママ友トラブルのようですが、詳細は不明です。それはともかく、一茂を「バカ息子」とかお父さんの名前で生きていると思っている人はいるかもしれません。

 

確かに一茂の現役時代は、それほど活躍したとは言えないでしょう。しかし、大学時はベストナインを二度獲得、日米大学野球選手権大会の日本代表にも選ばれるなど、球界からスカウトがかかるにふさわしい結果を出しているのです。

 

それでは、なぜ「バカ息子」呼ばわりされてしまうかというと、「お父さんと比べると」業績が足りないから。あまりにも偉大な親を持ったために、子どもがかすんでしまうというわけです。

 

そして征悦。結婚できないのは、お父さんのせい?

有名人のリスクは、もう一つ。家への帰属意識から逃れられないことではないでしょうか。

 

庶民の世界では、自分の好きな仕事につき、好きな人と結婚をする権利がある。しかし、有名人や名家の人というのは、「家にふさわしい生き方」をなんとなく強いられる。これはなかなかのプレッシャーではないかと思うのです。

 

俳優・小澤征悦とNHKの桑子真帆アナウンサーのデートを「女性セブン」(小学館)が報じています。

 

小澤征悦と言えば、いわずとしれた名指揮者・小澤征爾のジュニアです。モテ男としても知られ、女優の杏や滝川クリステルと交際、特に滝クリとは結婚間近とも報道されていましたが、別れてしまいました。しかし、その後に復縁の申し出をするなど、はっきりしない関係でもありました。

 

「女性自身」(光文社)は破局の原因を、お父さんが滝クリを嫁として認めなかったからとしています。動物愛護などの活動をする滝クリを、マエストロがお気に召さなかったと言うのです。

 

いいトシしたオトコがお父さんが反対したくらいで……と思う人もいるでしょうが、征悦は「いくつになっても、親父は怖いもの」と話していたそうですから、逆らえまい。

 

それに、征悦にはお父さんの恩恵をよくも悪くも受けてきたという自覚があるのではないでしょうか。「徹子の部屋」(テレビ朝日系)によると、俳優になりたいと征悦が言い出したとき、小澤夫妻は大変驚き、テツコ・クロヤナギの楽屋を訪れ、どうしたらいいのかたずねたそうです。

 

テツコが「ユキちゃんの後見人になってあげる」と答えたそうですが、何の実績もない新人がテツコに後見人になってもらえるとは、なんて贅沢な話でしょう。何かと親のお世話になって今がある人が、親のいうことに逆らえるわけがないのです。

 

ご存知でしたか?世界のオザワ家、実は音楽一家ではない

日本ではクラシックは一部のファンのものですが、ヨーロッパではファン層が広く、当然、音楽家の地位も高い。人種差別もある中で、よく東洋人が歴史あるウィーン・フィルハーモニなど名門の楽団で指揮をしたものだと思いますが、小澤家がいわゆる音楽一家でないことはご存じでしょうか?

 

マエストロは成城学園から音楽の超名門・桐朋女子高校音楽科に進んでいます。なんとなく裕福な印象ですが、石井妙子氏の「日本の血脈」(文春文庫)によると、小澤家に音楽家はおらず、かつ生活もそうラクではなかったそうです。

 

しかし、マエストロに可能性を感じたご家族は、才能に賭けることにします。一族で協力しながら、音楽教育を受けさせたのです。

 

芸術の才能を開花させるのには財力も大切です。マエストロは1962年に財閥系不動産会社の社長令嬢と結婚、援助をしてもらいます。

 

売れたミュージシャンが糟糠の妻を捨てる話はよくありますが、それはクラシックの世界も同じようです。

 

1959年に指揮者コンクールで優勝して売れっ子となったマエストロは1966年に夫人と別れ、モデルである現在の夫人と結婚しましたが「売れないときは元妻の実家にさんざん世話になって、売れたらポイ捨てするのか」と当時バッシングもされたそうです。

 

音楽一家から音楽家が生まれるのは、ある意味当たり前のことです。しかし、そうでない家、しかもずば抜けて裕福ではない家から芸術家を出すというのは、本当に大変なことだったと思います。なのに、小澤家はそれをやってのけた。となると、一族の結束というのは、ものすごく強くなるのではないでしょうか。

 

音楽家でもそうだった。いわんや、政治家の家系をや

「血は水よりも濃い」と言いますが、それは他の世界の名家でも同じようです。

 

征悦の元カノ・滝クリが嫁いだ小泉家は総理大臣を二人輩出する政治の名門ですが、滝クリの舅、小泉純一郎元総理は離婚を経験しています。

 

「日本の血脈」によると、純一郎夫妻の仲は悪くなかったけれど、お嬢さま育ちの妻と、選挙のためにすべてをきりつめる純一郎の姉との相性がよくなかったとされています。

 

妻を取るか姉を取るかはっきりしろと迫られた純一郎は、姉を取りました。お姉さんがいなければ、選挙は戦えないからです。離婚の際、妻は妊娠中だったそうですが、家のために生きる人は、こういう非情な決断が「当たり前」なのかもしれません。

 

名門育ちの男性にとっての、結婚のタイミングとは?

「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)に出演した征悦は、俳優の後輩・和田正人に「品格のある女性を好み、ブランド好き」と指摘されていましたが、ブランドな女性でないとマエストロはじめ一族が納得しないし、華やかでありつつ、その一方で堅実な面もないと務まらないのが「小澤家の嫁」だと思うのです。

 

ちなみに、この和田正人は桑子アナの友人で、二人はその関係で知り合ったそうです。NHKの人気女子アナなら、マエストロもお気に召すでしょう。芸能界の後見人、黒柳徹子はNHK出身の女優ですから紹介しやすいでしょうし、社交の際も何かとよろしいことでしょう。

 

一族の人みんなに祝福され、認められる結婚をしなければならないというのは、名門家庭ならではの重圧なのかもしれません。「女性自身」によると、最近のマエストロは30メートルを歩いては休憩するなど、衰えを感じさせるそうです。こうなると一刻も早く結婚して、孫の顔を見せなくてはいけないでしょう。

 

「結婚はタイミング」と言いますが、自分の人生のタイミングだけで結婚を決められないのが、名家の男性なのかもしれません。杏や滝クリという美人を渡り歩いてきた征悦が、年貢を納める日は近いのではないでしょうか。

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