「すかす」でも「だます」でもありません!「貶す」の読み方、知っていますか?クイズ3選

2020.08.09 QUIZ

「普段耳にしたことのある言葉なのに、漢字で書かれると読めない…」そんな経験ありませんか?漢字はただでさえ数が多いだけでなく、1つの漢字にさまざまな読み方があります。読めない漢字がある人もきっと多いはずですが、人前で漢字を読み間違えてしまったりすると恥ずかしい思いをするもの。

そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。

 

第1問:「貶す」の読み方、知っていますか?

「貶す」という漢字を見たとき、「なんとなくいい意味ではない気がする」と思った人もいるかもしれません。その「なんとなくいい意味ではない気がする」は、なかなかいい着眼点ですよ!

ただ、そのイメージから「すかす」や「だます」と読んだ人もいると思いますが、「すかす」と「だます」は間違いです。ちなみに「すかす」は「賺す」と書き、「機嫌をとって、こちらの言うことを聞き入れるようにさせる」「言いくるめてだます」などの意味があります。

さて、では「貶す」はなんと読むのでしょうか。

「貶す」の意味は、

ことさらに悪い点を取り上げて非難する。くさす。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

です。

正解はこちら!

「けなす」です。

「貶す」の意味の中に「くさす」とあります。あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、「くさす」や「そしる」という動詞は「貶す」と同じ意味で使われています。漢字で書くと以下のように表されます。

  • くさす:腐す
  • そしる:謗る・譏る・誹る

「腐す」と「謗る」の意味は、

  • 腐す:悪意をもって悪く評する。欠点をことさらに取りあげて悪く言う。
  • 謗る:①人を悪くいう。非難する。 ② 不平を言う。文句を言う。

です。「貶す」に比べると、「腐」という漢字や「誹謗中傷」の「謗」という漢字のおかげで意味が伝わりやすい気がしますね。

ただ、いずれにせよ、この言葉を使われた側がいい気持ちになる言葉ではありません。「貶す」も「腐す」も「謗る」も、あまり身近に使われない環境を整えたいものです。

出典>>「すかす」でも「だます」でもありません!「貶す」の読み方、知っていますか?

 

第2問:「絆す」の読み方、知っていますか?

「絆す」はもちろん「“きずな”す」ではありません。ただ「絆(きずな)」という言葉が表すような意味をもった言葉ではあります。

「絆」には

1 人と人との断つことのできないつながり。離れがたい結びつき。
2 馬などの動物をつないでおく綱。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

という意味があります。

一方「絆す」には

1 つなぎとめる。
2 自由を束縛する。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

という意味が。

「自由を束縛する」という意味から、若干「絆」よりも意味合いが強い印象もありますが、とてもよく似ています。ただし、読み方は逆の意味を表す言葉によく似ているので、少し頭がこんがらがるかもしれません。

正解はこちら!

「ほだす」です。

「解す(ほぐす)」と音がよく似ていますが、むしろ「解す」とは意味が逆!「解す」は「結んだり縫ったりしてあるもの、また、もつれたものを、といて別々にする」「ほどく」「こりかたまっているものをやわらかくする」などを意味します。

「絆す」よりも「絆される」という表現のほうが馴染み深いかもしれませんね。

「絆される」は「情に引きつけられて、心や行動の自由が縛られる」を指します。

「絆」の意味にあったように、元々「絆す」「絆される」は「馬などを綱でつなぎ留める」といった意味で使われていました。それが徐々に、「人の自由を束縛する」などの意味に転じていき、「情に引きつけられて、心や行動の自由が縛られる」になっていきました。

「解す」によく似た音ですが、意味が全く違うということは伝わりましたか?

出典>>もちろん「きずなす」ではありません!「絆す」の読み方、知っていますか?

 

第3問:「著す」の読み方、知っていますか?

「著」は「著者(ちょしゃ)」「著作権(ちょさくけん)」などでよく見かける漢字です。だからといって「著す」を「ちょす」と読むのは間違い。

ではなんと読むのでしょうか。

正解はこちら!

「あらわす」と読みます。

「著す」または「著わす」は、

書物を書いて世に出す。書いて出版する。

出典元:三省堂 大辞林第三版

を意味します。

「著」という漢字は

①あらわす。書きあらわす。
②あらわれる。いちじるしい。目立つ。あきらか。

を意味し、その読みは

音読み チョ(常用漢字表外)チャク・ジャク
訓読み あらわ(す)・いちじる(しい)(常用漢字表外)き(る)・つ(く)

がありますが、「あらわ(す)」「いちじる(しい)」が「著す」「著しい」以外の形で使われることはほとんどないので、「著す(あらわす)」は「著(チョ)」以外の読み方として覚えてしまうことをおすすめします。

なお、「著す」以外の「あらわす」と読む言葉の違いを簡潔にまとめると以下のようになります。

  • 著す 書物を書いて世に出す。書いて出版する。
  • 表す 言葉・記号などにして、表現する。
  • 現す 見える形に出現させる。
  • 顕す 広く世に知らせる。

現代では、書いて出版する「著す」を「表す」ことは少ないように感じますが、よく知られている「表す」や「現す」以外にも「あらわす」があるのだと楽しんでいただけたら幸いです。

参考文献

  1. 著|漢字一字|漢字ペディア
  2. 三省堂 大辞林第三版

出典>>「ちょす」ではありません!「著す」の読み方、知っていますか?

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