「タラレバ」おばさん予備軍に、40代のアタシからご忠告よ!

2017.02.10 LIFE

2月も半ばにさしかかり、1月スタートのドラマもそろそろ中盤を迎えるわね。

 

ちなみにアタシは今期、恋愛がらみのドラマでは、『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系、月曜21時)、『カルテット』(TBS系、火曜22時)、『東京タラレバ娘』(日本テレビ系、水曜22時)、『A LIFE』(TBS系、日曜21時)あたりをチェックしているわ。

 

タラレバ娘はなにげ恋愛強者でしょ?

その中でも、特に「恋愛推し」な内容なのが『突然ですが~』と『東京タラレバ娘』。ハナから共感できるポイントがまったくなさそうな『突然ですが~』(アタシ、西内まりやみたいに美人でもなければ、専業主婦願望もないし。そもそも「~します」系タイトル、そろそろ食傷気味だわ……)はともかく、『東京タラレバ娘』。『逃げ恥』くらい楽しめるかと思ったら、意外とそうでもないのよね。主役3人がかわいすぎて、つい「いやいや、相席居酒屋で無視されるとかないでしょ」とツッコミを入れたくなっちまうせいかしら。今のところ、タラレバの内容が「あのとき、あの男の告白を受け入れていれば」とか「あのとき、あの男と別れていなければ」とか、わりと恋愛強者寄りだからかしら。

 

なにせ、アタシの恋愛がらみのタラレバときたら、「あのとき、もっと相手の気持ちを信じていれば、うんざりさせずにすんだんじゃないか」とか「あのとき、あまり急がずに、ゆっくり愛を育んでいけば、もっと関係が長続きしたんじゃないか」とか、そんなのばっかり。自分(の容姿など)に自信がないと、恋愛に関して、余裕をもって構えるということができないのよね……。ああ、恋愛弱者。

 

そんなわけで、「人間関係に意地汚い」(人間関係を「切る」ことが基本的にできない)という性格もあいまって、男にふられることはあっても、ふったことはほとんどないアタシ。ただ、明確に「ふった」わけではないものの、ちょっぴり悔やんでいることが、ないわけではないの。

 

あれは四半世紀も前、アタシがまだ学生のときだったわ。当時、ゲイ同士の出会いの手段としてメジャーだったのは、ゲイ雑誌を介しての文通で、アタシも何度か利用したことがあるんだけど……。やりとりをした相手の中に、旅行関係の仕事をしている男性がいて、実際に会うことになったの。

 

平日の午前中に新宿で待ち合わせ、挨拶もそこそこに、その人は言ったわ。「どこか行きたいところある?」「仕事柄、人と距離に対する感覚が違うから、少しくらい遠くてもいいよ」って。で、アタシ、なぜか「真鶴に行きたいです」と答えたの。昔好きだったドラマの舞台が真鶴だったので、ついそう言っちまったんだけど、初対面の相手に「真鶴に連れて行け」というアタシ、かなりどうかしてる……。でもその人、平気な顔で特急電車のチケットをとり、アタシを真鶴に連れて行き、ご飯を食べさせ、夕方には東京に連れて帰ってくれたわ。

 

ルックスがタイプじゃなくても!

でも、おそらくルックス的に、当時のアタシのタイプではなかったのね(正直言って、あまり顔を覚えていないの……)。結局その後、先方からのお誘いをやんわりと断り、二度と会うことはなかったんだけど、アタシ、ほんとバカだった。若いだけで何の面白味もない、初対面のブスなオカマに、あんなに優しくしてくれた人を大事にしないなんて! タイムマシンがあったら、あのときのアタシをひっぱたいて、目を覚まさせてやりたいわ……。

 

というわけで、いま、若さにあぐらをかいている女子(もしくはゲイ)のみんな! 「タラレバ女(もしくはオカマ)」になりたくなければ、あまり間口を狭めず、「いい人だな」「優しいな」と思ったら、ルックスやらなんやらは脇においといて、できればしばらく様子を見る(何度か会ったり話をしたりする)ことをおすすめするわ。ってまあ、自分にできなかったことを他人に押し付けるのもナンだけど。

 

それにしても真鶴に連れて行ってくれたあの人、今ごろどうしているかしら。もし一人でいるようなら、アタシを拾って……。

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