きゃくいん?かくいん?「客員」の正しい読み方、知っていますか?|漢字クイズ3問
普段何気なく読んでいる漢字。でも実は、その読み方、本来の読み方ではないかもしれません。とはいえ、漢字の読み方が変化することは決して珍しいことではありません。本来の読み方ではない読み方が浸透し、それが新しい読み方として定着する「慣用読み」の漢字は、世の中にたくさんあります。
本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します!
第1問:「客員」の本来の読み方、知っていますか?
「きゃくいん」と読んだ人も多いのではないでしょうか。「きゃくいん」は決して間違いというわけではありませんが、本来の読み方は別にあります。近年では、本来の読み方が間違っていると捉える人も多いそうですが・・・。
なお、意味は
団体や組織で、正式の構成員ではなく、客分として遇されている人
引用元:小学館 デジタル大辞泉
です。
正解はこちら!
「かくいん」です。
本来は「〇〇大学“客員教授”」と表記された場合には「かくいんきょうじゅ」と読むべきところなのですが、近年では「きゃくいん」という読みが許容されているため、「きゃくいんきょうじゅ」という読みの方が一般的に感じられるかもしれません。
出典>>きゃくいん?かくいん?「客員」の正しい読み方、知っていますか?
第2問:「抄本」の読み方は?
申請書類などを提出する際、「戸籍抄本」が必要になったりしますよね。
筆者は「抄本」の読み方を「みょうほん」だと勘違いしていました。「抄本」の「抄」の「少」の部分から、「奇妙」「微妙」などに用いられる「妙」と同じように読むのだろうと思い込んでいたのです。役所で堂々と読み間違えて、恥ずかしい思いをしたことがあります…。
正解は…
正しくは「しょうほん」です。
「抄本」は
1 原本のある一部分を書き抜いたもの。
2 歌集や漢籍の注釈書。
3 (抄本)原本となる書類の一部を抜粋した文書。戸籍抄本・登記簿抄本など。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「抄」の読み方は
- 音読み ショウ(常用外)ソウ
- 訓読み (常用外)うつ(す)・す(く)・すく(う)・かすめ(る)
参照元:抄|漢字一字|漢字ペディア
で、「みょう」とは読みません…。
「謄本」の読み方は?
「戸籍抄本」ではなく「戸籍謄本」が求められる場合もありますよね。「謄本」の正しい読み方は知っていますか?
「謄本」は「とうほん」と読みます。
「謄本」も「抄本」も、元の書物である原本(げんぽん)の写しであることは同じですが、以下のような違いがあります。
- 謄本 原本の内容すべての写し
- 抄本 原本の内容の一部の写し
もし戸籍に2人以上記載がある場合、「戸籍謄本」は戸籍に入っている全員について記載されます。一方「戸籍抄本」の場合は、その戸籍に記載されている個人の分だけの写しになります。
では、戸籍に記載されている全員分の証明として写しが必要な場合は?この場合には「戸籍謄本」が必要になりますね。
- 謄本 とうほん
- 抄本 しょうほん
読み方とともに、意味の違いも覚えてしまいましょう!
出典>>「みょうほん」ではありませんよ!「抄本」の読み方、知っていますか?
第3問:「重複」の本来の読み方、知っていますか?
「え、読み方って“じゅうふく”じゃないの?」と思った人も多いのではないでしょうか。現在では「じゅうふく」と読む人が多くなったことから、辞書にも本来の読み方である「〇〇ふく」と並んで「じゅうふく」が記載されるようになりました。
しかし本来の読み方は「じゅうふく」ではありません。
正解はこちらです!
「ちょうふく」です。
なお「重複」の意味は、
1 同じ物事が重なり合うこと。じゅうふく。
2 染色体の一部が余分に付着していること。引用元:小学館 デジタル大辞泉
です。
言葉は変化するものです。慣用読みのように読み方が変化することもあれば、その言葉のもつ意味がかつて使われていた意味とは変わっている、なんてこともあります。
出典>>あれどっちだっけ?「重複」の本来の読み方、知っていますか?スポンサーリンク