【実録】「キャンプデートじゃなかったの⁉」40代独女があぜんとした浮気男のひどすぎる行動
少しずつ人の動きが戻ってきた世の中ですが、「久しぶりに外でゆっくりしよう!」と彼氏に誘われてウキウキしながら向かったキャンプ。
ですが、いざ行ってみると別の女性が登場して……。
「私と水入らずで過ごすんじゃなかったの!?」と40代独女がびっくりした恋人とのキャンプでは、何があったのでしょうか。
彼氏のほうから積極的に誘われて
「5歳年上の彼氏は、私が言うのもなんだけど年齢を感じさせない体型で色気もあって、女性にモテるタイプです。
でも、ある社会人サークルで知り合った私を熱心に口説いてきて、
『最後の恋人になってほしい』
とまで言われ、交際をOKしました。
お付き合いは順調でしたが、このコロナ禍で私が在宅勤務になり、逆に仕事の量が増えてしまって休日でもゆっくり会えない日々が続きました。
やっと隔週での勤務に戻り、外出規制も少し緩くなったので彼氏とも以前のようにデートしていたのですが、ある日
『久しぶりにキャンプでも行かないか』
と言われ、以前からたまに足を向けていたキャンプ場を予約、私は“彼に美味しいご飯を作ろう!”とロマンチックな夜を期待してネットでレシピを検索していましたね……。
そして当日、迎えに来てくれた彼のクルマに荷物を積み込み、出発しました。
キャンプ場に現れた“ある女性”
その日は天気にも恵まれて、静かな山の景色と空気を楽しみながらふたりでテントを設置しました。
彼はずっと笑顔でコーヒーを淹れる用意をはじめていたのですが、そのとき。
『あら、○○さんじゃない!?』
と突然女性の声がして、顔を上げると知らない女性が。
『ああ、○○さん』
と彼が手を挙げて応え、
『こちら、会社の総務で働いている○○さん』
と、紹介してくれました。
私も慌てて挨拶したのですが、女性は近くで同じようにテントを張っていたらしく、
『ここって、この場所が一番景色がいいのよね。
それで来てみたんだけど、まさか○○さんに会えるなんて』
とわざわざ私に向かって口にする姿が引っかかりました。
彼は
『俺も、まさか君に会えるなんて思わなかったよ。
天気が良くていい日だよね』
と返し、それからふたりで仕事の話をはじめ、私は彼が置きっぱなしにしていたコーヒーの準備を続けました。
“お湯が湧く頃にはこの人も帰るだろう“なんてのんびり待っていたのですが、女性はなかなか動かず、彼もずっと話しっぱなし。
ケトルから湯気が立ちはじめ、どうしようと思っていたら、何と彼から
『彼女にも一杯淹れてくれる?』
と言われました。
仕方なく予備で持ってきていたカップを出して三人分淹れましたが、いま思えばこのタイミングも完全に“狙って”いましたね……。
夜、女性のテントに行く彼氏
女性はコーヒーを飲んでお礼を言い、やっと立ち去りました。
それからはホットサンドを焼いたり暗くなってからはワインをあけてアヒージョを作ったり、ふたりきりの時間を満喫。
彼がしきりにワインを勧めてきて、
『久しぶりの外なんだから、飲みすぎなんて考えるなよ』
と言われるまま、たくさん飲んでしまいました。
夜はマットを敷いたテントのなかで抱き合って、もう寝る時間というとき、
『ちょっとトイレ。
一服したいから喫煙所のあるところまで行くけど、気にせず休んでいて』
と彼が言い出し、『はーい』と返事をして送り出したものの、飲みすぎたせいか私もトイレに行きたくなって。
彼の後を追おうと思い、急いでテントを出て歩いていたら遠くの明かりに気が付きました。
一瞬“あの女性のテントかしら”と頭をよぎり、通り過ぎたけれどなかなか彼の背中が見えません。
彼に追いつけないままトイレに到着してしまい、“一本道だし、見失うはずがない”と思ったとき、ハッとしました。
『まさか、あの女性と一緒にいるのでは』
5分ほど待ったけれど彼は現れず、我慢できなくなった私は来た道を引き返して途中で目にしたテントを目指しました。
足音に気をつけながらテントに近づくと、出入り口に置かれたランプに照らされて見えたのは、彼が履いていた靴……。
『やっぱり』
と思うと同時に、私の隣で何度かスマホを取り上げては『ちょっと仕事の連絡で』と言って誰かにLINEしていた彼の姿を思い出しました。
女性からの明らかな“挑戦状”
心臓がどくどくと大きな音をたてていて、膝が震えているのが自分でもわかりました。
まさか、私をキャンプに誘っておいて、別の女性と待ち合わせるなんて……。
後ろめたくないなら、堂々と『ちょっと話してくる』と言って出ていくこともできたはず。
わざわざ『トイレに行く』と嘘をついて会いに行くことがショックで、しばらくその場を動けませんでしたが、中から女性の笑い声が聞こえてきて我に返り、あわてて自分のキャンプに戻りました。
彼が帰ってくるまで、そこからたっぷり20分はありましたね。
『ごめん、ちょっと同僚に電話してた』
と謝りながら入ってきた彼をまともに見ることができず、
『ちょっと飲みすぎたみたいで頭が痛いの』
と言って彼に背中を向け、寝たふりをして一晩やり過ごしました。
次の日の朝。
ほとんど眠ることができなかった私は、食欲もなく彼氏に愛想笑いもできず、体調を心配する彼に
『早く帰ろう』
と言って片付けを頼み、座っていました。
そこへ、なんとまた女性が登場。
自分でも顔色が変わるのがわかりましたが、女性はそんな私に挨拶したあと、
『これ、あなたのじゃない?
さっき道端で拾ったけど』
と彼にライターを手渡しました。
彼が慌てたように
『え、それ!?
どこで落としたんだろう』
とお礼を言っていましたが、そのとき、私ははっきりと
『これは彼女からの挑戦状だ』
と気が付きました。
そのライターは、昨日彼氏が使っていたものじゃなかったからです。
彼が私と一緒にいるときに使うのは、私が誕生日プレゼントに贈った高級ブランドのもの。
女性が渡したのは、彼がタバコをカートンで買ったときにおまけでもらった安物でした。
「……」
この場にあるはずのないものを堂々と私の前で渡す女性に、怒りと同時に落胆が湧きました。
『わざわざありがとうございました』
そう言ったらキッとした顔で一瞬私を見ましたが、何も言わずにそのまま帰っていきました。
彼氏も当然女性の行動の意味に気がつくはずで、ひとりでうろたえているのが逆におかしかったですね。
『さ、帰ろっか』
笑顔で言う私に彼氏はホッとしたような顔をしていましたが、内心ヒヤヒヤしていたはず。
“浮気男”のその後
その帰り、家の前でクルマを停めた彼に
『ほんと最低な人ね』
とだけ言って降り、LINEでキャンプ場でのことを書いてさよならと送りブロック、彼とはそれきりです。
浮気はもちろんショックだし悲しいですが、子どもじみた真似で“宣戦布告”する女性と張り合う気にはなれません。
むしろ、こんな女性と浮気している彼がそこら辺の非モテ男性と同じに見え、それまであった恋心も敬意も一気に消えました。
こんなことができる男って、どんなに好きで付き合っても絶対に幸せになれない。
サークルの友人たちにも一部始終を話し、“悪評”は彼の耳にも届いたと思います。
私、キャンプ場で彼を探しているとき、スマホを持っていたんですよね。
女性のテントに脱いであった彼の靴を写真に撮っていたので、みんな信じてくれました。
結局、サークルから彼は去り、私は今でものびのびと活動を楽しんでいます。
「彼女とキャンプに来て浮気相手と逢瀬を楽しむ」なんて、非常識やら恐ろしいやら、まともな男性ならまず考えないのではないでしょうか。
こちらの女性は、「“外での楽しみ”とやらを彼女以外の女とも味わいたかったんでしょうね」と冷たく笑っていましたが、人の気持ちを踏みにじれば必ず報いを受けます。
動かぬ証拠があったことも女性を助けてくれましたが、こんな男性とはさっさと縁を切るのが賢い40代独女。
素早い決断ができてよかったと心から思います。
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