「成功すれば幸せ」は迷信だった!? 人生が幸せになる考え方のルールとは?

「次の売り上げ目標を達成できれば」「あと3キロやせさえすれば」……もっと「幸せ」になれる。つまり、「成功」が先で「幸せ」はあとからついてくるもの。だから努力する。という思考パターン、定説だと思っていませんか?

しかし、この「努力すれば成功する。成功すれば幸せになれる」という、私たちが長年刷り込まれてきた図式は、ポジティブ心理学と脳科学の10年以上にわたる研究によって、現在は逆であることが証明されているそうです。

 

「努力すれば成功。成功すれば幸せ」は迷信

なぜなら、成功が幸せをもたらすのであれば、成功を得た人はみな幸せになっているはずであるのに、成功を得たことでゴールはさらに前方へと押しやられ、幸せは遠ざかっていくから。

ダイエットに成功したとしても、次はたるんだ肌が気になったり、職場で昇格したとしてもストレスのかかる職務が増えたり……。OTONA SALONE世代の生活に置き換えてみると、たしかに「成功→幸せ」という図式が成り立っていないという現実が露わになってきます。

リーマン・ショック後に発売されて大ヒットしたロングセラー『幸福優位 7つの法則』(ショーン・エイカー、高橋由紀子訳/徳間書店・刊)では、幸せは「成功に先行する」ものであると提示しています。つまり、幸せだから成功するということです。

 

状況に打ちひしがれているときこそ、逆境をどう捉えるか、今できることはなにか、ということに焦点をあて、上に向かう道をみつける方法を説いた本著は、コロナ禍の今こそ有用である、と再び注目を集めています。

 

脳がポジティブになれば、効率的に

脳をポジティブで前向きな状態にすれば、モチベーションが高まり、効率的に働ける。挫折から立ち直る力もわき、創造性が増し、生産的になる。仕事はずっとうまくいくようになる。本著ではこの力を「幸福優位性」と呼んでいます。

リーマン・ショック直後、金融危機の打撃をこうむった、アメリカン・エキスプレスをはじめとする世界最大の金融機関数社がこの「幸福優位性」という心理学をビジネス界で取り上げ、ビジネスマンたちから支持を集めました。

「ポジティブでいることが大切」ということは、さまざまな場面で聞き慣れていますよね。けれど、ここで提示される「ポジティブ心理学」は、その効果が科学的に実証されているのが特徴です。

「ポジティブ心理学」の第一人者のひとりであり、著者であるショーン・エイカー氏は、グーグルやマイクロソフトなど著名企業で実証研究を行いながら、ポジティブ心理学の効果を科学的に実証しています。そういった膨大な量の調査を終了して分析を終え、実際に行動に移すことができ、効果が実証済みの具体的な7つのパターンが、本著に記されています。

それらパターンの中から、実践できるトレーニングをひとつご紹介します。

 

もう、3日坊主にならない

「ダイエットのためにデザートを我慢する」「毎日、ストレッチや運動をする」「勉強や趣味の時間をつくる」といった決意をしても、長続きしない。という挫折経験、身に覚えがある方は多いですよね。

なんと挫折の原因は、続けたい!という「意志の力」でやろうとしていることなのだそう。

最新の心理学では、人間の「意志の力」には限界があり、「意志の力」が尽きれば、もとの習慣やいちばんラクなやり方に簡単に戻ってしまうということが実証されているそうです。だとすると、どうすれば決意を継続できるようになるのでしょうか。

 

良い習慣の「ハードルを下げる」

本著で展開されている法則のひとつに、「変化へのバリアを最小化して悪い習慣を良い習慣に変える」という内容があります。

持続させるカギは「意志の力」ではなく、すぐ効果が出るような習慣を作り出すことであり、習慣を根づかせるコツは、行動までの手間やプロセスをできる限り軽くすることだと提示しています。

個人の性格や生活によってアプローチは変わってきますが、具体例をあげると、ギターを毎日弾きたいなら、ギターをクローゼットではなくリビングの真ん中に置く。早朝に運動をしたいなら、トレーニングウェアを着たまま眠る。ということ。

 

悪い習慣は「ハードルを上げる」

逆に考えると、やめたいと思う習慣はその行動までの手間やプロセスを増やすことが効果的です。不健康なスナック菓子を食べたくないなら、少量を取り出し、残りをすぐ手の届かないところに片づけてしまう。衝動買いしやすいなら、クレジットカードを家の机の引き出しにしまっておく。などということです。

一見、余計な手間が増えているのでは?と感じるかもしれないけれど、習慣は繰り返すことで脳に根づいていくものなので、繰り返せる状況にすることに効果が期待できるのだそう。

「〇〇をやる」「〇〇をやらない」と硬く決意するよりも、「〇〇をやるために、簡単にできる〇〇をする」「〇〇をやらないために、簡単にできる〇〇をする」と発想を転換することは、すぐに実践する価値がありそうです。

 

人は何歳になっても脳は成長し、変われる

 

「私は不幸に生まれついている」「歳をとったら新しいことは覚えられない」「ひねくれ者は終生ひねくれ者だ」というように、脳はひとたび成熟したらもう変わらないと思っていませんか?

現に、約20年前、つまりOTONA SALONE世代の多くが社会人として歩みを始めたつい最近まで、人の脳は、思春期以降は固定化し変わらないというのが、ほとんどの研究者の普遍的な考え方だったそうです。

しかし、嬉しいことにそれは間違い。現在では、さまざまな研究により「脳には適応能力があり、生涯を通じて変わることができる」と立証されているそうです。つまり、ポジティブ心理学を実践することで、何歳であっても脳は変化できるのです。

 

日常生活でできる「幸せ→成功」の図式

 

本著では、前述した法則のほかに、「小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる」という内容が提示されています。この方法、元来、要領が悪い40代の私が実践したところ、とてもうまくいきました。長い間、無法地帯となっていた自宅の棚が、整理できたのです。

探し物が見つからなくて苛立ち、気がかりではあるのに、理想までの程遠い道のりを前に、奮い立てない日々という悪循環。それを断ち切ったのは、棚上の一角の小さなスペースを片付けたこと。

目標へ向けたプロセスが自分のキャパを超えるとき、まず小さな達成しやすい目標に努力を集中すると、理性を取り戻すことができるそうです。私の場合、お手上げだった状態から、一角を整理したという幸せが、次の範囲の整理への原動力となり、全体を片づけるという目標を達成。

これはまさに、「幸せ→成功」の図式が成り立つ幸福優位性の為せる技だったのです。

 

脳を幸福にして成功する7つのルール

『幸福優位 7つの法則』

『幸福優位 7つの法則』(ショーン・エイカー、高橋由紀子訳/徳間書店・刊)

『幸福優位 7つの法則』(ショーン・エイカー、高橋由紀子訳/徳間書店・刊  1,600円+税 )では、今回あげた例の他、幸福優位でいられる実践トレーニング例がさまざま展開されています。どれも難しいものではなく、すぐに行動できるものばかりです。

世界の名だたる企業で活躍躍するビジネスマンたちが支持する、幸せになれる「ポジティブ心理学」の扉、開いてみませんか?

 

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