「いやよ」ではもちろんありません!「厭世」の読み方、知っていますか?
日常生活であまり馴染みのない漢字に出会って「え、これってなんて読むの?」と戸惑った経験、ありませんか?
そこで本記事では、意外と読めない漢字クイズを出題します。
「厭世」の読み方、知っていますか?
「厭世」の読み方は?
小説などを読んでいると、時々「嫌」の代わりに「厭」が用いられていることがあります。そのため「厭」を「いや」と読めた人は少なくないかもしれません。ただ、「厭世」を「いやよ」と読んではいけませんよ。
まずは正解を見てみましょう。
正解は…
「えんせい」です。
あまり聞かない表現かもしれませんが、「厭世」が表す意味はとてもわかりやすいものです。
世の中をうとましく思うこと。生きていることがつらいと思うこと。
出典元:三省堂 大辞林第三版
“世の中は不幸と不合理に満ちており、生きる価値がない”という悲観的な人生観を指す「厭世観」という言葉もあります。「厭世」を使った表現はやや物悲しいですね…。
さまざまな読み方がある「厭」
「厭」にはさまざまな読み方があります。日常生活で見かける機会はあまりないかもしれませんが、ぜひ以下の漢字クイズにも挑戦してみてください。
- 厭きる
- 厭う
「厭きる」の意味は
十分過ぎていやになる。うんざりする。
で、「厭う」は
①いやがる。避ける。
②体をいたわる。大事にする。
を意味します。
「厭う」の②の意味に意外な印象を抱きましたが、これは“危険なことを避けて大事にする”ことに由来する表現で、①にある“避ける”の意が含まれています。
それでは正解です。「厭きる」と「厭う」は
- あきる
- いとう
と読みます。
本記事でご紹介した「厭世」や「厭きる」「厭う」そして「厭(いや)」という読みも、日常で頻繁に見かける漢字ではありませんが、この記事をきっかけに読み方を覚えていただけると幸いです。
参考文献:厭|漢字一字|漢字ペディア
★これも読めるかな?
>>答えはこちら
スポンサーリンク