30代でタラレバは卒業!40代からは「スルナイ」主義

 

40代同士で集まると「30代はよく頑張った」と、自分たちの人生を振り返ることがある。結婚すると思っていたのに、していない。子どもを産んでママになるはずだったのに、生涯子どもを持たない“おこなしさま”になっている。思い描いていた通りか、そうではないかは別として、ある種のやり切った感を各々もっている。

 

20代は、とにかくがむしゃらに突っ走る時期。早い子は結婚や出産をし始めるが、一波が通り過ぎるとあっという間に30代に突入。女の30代は、その後の人生の方向性が決まる重要な年代でありながら、多忙な時期でもある。結婚や出産のことばかりではない。仕事では責任のあるポストを任され、常にバタバタ状態。

 

プライベートに割く時間を捻出するのだって大変。婚活は40代の美人より、33歳までの健康な女性が有利な市場。結婚したら子どもが欲しい男性側から、年齢的な制限で引っかかってしまう。悲しいかな、それが現実。

 

いま頑張らなくては!と気合を入れ、仕事に恋愛に全力疾走していると、途中で息が上がり「もう疲れた」とへたり込むことになる。頑張っているのに結果が出ないと落ち込むのが人間だ。

 

それでもまだ30代。40代に比べたら、俄然体力も若さもある。40代になると、全力疾走する体力や気力もなくなり、自然の流れに身を委ねるようになる。

 

30代は結婚は?子どもは?の連打時期

未婚・未産の30代は、「結婚は?」「子どもは?」の質問の連打を受ける年代だ。聞かれるのは、できる可能性が高いからである。

 

独身だと「結婚は?」と聞かれ、結婚すると「子どもは?」と聞かれ続けるのが、30代の宿命。そのたびイラッとしたり、傷つくこともあるかもしれない。でもね、40代になると、もう聞いちゃ悪いかなムードが漂い始め、聞かれる回数がグンと減る。

 

なにより自分自身、「四十にして惑わず」というように、生き方の方向性が決まってきて、自分の運命を受け入れるようになっていく。40代になったら、もうジタバタしたって仕方ない。何が起きても動じることなく、それを受け入れる自由さを持つことで、大人の余裕が生まれるのかもしれない。

 

久しぶりの質問は予期せぬ時に突然に

さすがにもう「子どもは作らないの?」と聞かれることはなくなった。年齢的にもこれから先、問われることはないだろう。子どもを産むことに関する質問は、アラフィフになれば完全に卒業できるのだ。

 

ある日、行きつけのヘアサロンで28歳・独身男性の美容師さんが、結婚はまだ先だけど、いつか子どもは欲しいと語ってくれた。「自分と大好きな奥さんにそっくりな子どもだったら、やっぱ最高に可愛いっすよね」と、未来へ向けた眼差しが鏡に反射して眩しい。

 

「パパになったら、子どもを可愛がりそうなタイプだよね」

「案外厳しくするかな。ところで、子どもは欲しくないですか?」

 

うっ、5年ぶりに聞かれたぞ、その質問。

「欲しかったけど、もう諦めた」と返す。

そういうと、大抵は「そうなんだ」で終わるものだ。

 

「そんな、諦めることないですよ。これからですよ!」

へっ!?もう肉体的に無理だってば!!

 

「いやいや、もうない、ない。あはは」と乾いた私の笑い声と、「まだ、いけますよ!」という彼の声がドライヤーの音でかき消された。若い男性だから、そこまで悟れないか……。あまりにも久しぶりに聞かれたので驚いたけど、この年だと笑い話になる。

 

30代でタラレバはやめよう!40代から次のステップへ

その点、30代だとそうはいかない。健康上の理由で、30代前半にして出産の可能性が絶たれてしまった女性から「いつか、子どもが産めなかった辛さから解放されるのでしょうか?」と聞かれたことがある。

 

30代前半だと、友人たちが出産して子育てしている真っ最中。そんな中で辛い気持ちを持つなというのは酷である。年齢を重ねていくうちに徐々に辛さも和らぎ、運命を受け入れていけばいいのではないか。40代になれば、同じように生涯子どもがいない“おこなしさま”が、周りにもきっといるはず。一人じゃないから大丈夫だよ。

 

30代は、結婚・出産・働き方など、多くのライフプランの中から選択して、自ら掴み取らなければならない。悩んだり迷ったり、時期を先送りにしているうちに、掴み損ねてしまうことがある。

 

あのとき、仕事より結婚を選んでいたら……。

もっと早く婚活していれば、今ごろ子どもがいたかも……。

 

事実とは異なることを仮定して後悔する「タラレバ」を、30代はよくしてしまう。なぜなら30代は、女性のライフステージの山場。自分の選択は間違っていたのかもしれないと、悔やむことだってある。

 

それでも40代にもなれば「後悔先に立たず」で、自分の選択とその結果に納得して進んでいくしかない。結婚していたら、子どもを産んでいたらではなく、結婚はしない、恋愛はする、子どもは持たない、生涯仕事はするといった、する・しないをハッキリさせる「スルナイ」主義で人生を歩んでいくのだ。

 

30代の「タラレバ」から、40代は「スルナイ」主義に発想転換。覚悟を決めた女は、凛とした大人の女性に一歩近づくことができるはず!

 

 

 

30代で「タラレバ」は卒業!40代からは「スルナイ」主義 【おこなしさまという生き方 Vol.37】

 

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