「あらむ」ではありません。「荒む」の読み方、知っていますか?

漢字にはさまざまな読み方があります。よく目にする漢字であっても、送り仮名がつくと普段とは全く違う読み方になることもあり、「ん?こんな言葉あったっけ」と困惑することも。

そこで本記事では、意外と読めない漢字クイズを出題します。

「荒む」の読み方、知っていますか?

「荒む」の読み方は?

「荒」といえば

  • 「荒い(あらい)」「荒療治(あらりょうじ)」などの「あら」
  • 「荒れる(あれる)」「荒らす(あらす)」などの「あ」
  • 「荒野(こうや)」などの「こう」

といった読み方に馴染みがあるのではないでしょうか。

とはいえ、「荒む」の読みは「あらむ」「あむ」「こうむ」ではありません。

答えを聞けば、「ああ、聞いたことある」と思うはずですが、上記の読みの印象が強いとなかなか思い浮かばないかもしれません。

正解は…

「すさむ」です。

「荒む」の意味を調べてみると、さまざまな意味がありました。

[動マ五(四)]《動詞「すさぶ」の音変化》
1 心の持ち方・行動などが乱れてきて、ゆとりやおおらかさがなくなる。とげとげした状態になる。
2 物事の繊細さ・上品さが失われて粗雑になる。
3 雨や風などの勢いが激しくなる。
4 ふけりおぼれる。
5 勢いが尽きて衰える。
6 嫌って遠ざける。うとむ。
7 からだを苦しめ痛めつける。
8 (遊む)動詞の連用形について、興にのって事をすすめる意を表す。気の向くままに…する。

[動マ下二]
1 心に留めて愛する。賞美する。
2 勢いが衰えて、やむ。
3 嫌って遠ざける。うとんじる。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

“心に留めて愛する。賞美する。”の意味に違和感を覚えた人もいるかもしれません。それには、「すさむ」の語源が関係しています。

まず「すさむ」は、「荒む」の他に「進む」「遊む」と書くことができます。そして「すさむ」は「すさぶ(荒ぶ・遊ぶ)」から転じたもので、古くは「気の向くままに行動する」「慰みにする」「心に留めて愛する」などの意味がありました。現代になるにつれ「荒れる」の意味が強く意識されるようになりました。

 

参考文献:すさぶの意味 – 古文辞書 – Weblio古語辞典

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク