更年期太りの私に投げつけられた「ひどすぎる図星」の一言は…【薬剤師解説】

「食べていないのに体重がどんどん増える」「若いころよりも冷えを感じることが多く、代謝が落ちていると感じる」

40~50代になり、こんな悩みをお持ちではありませんか? 

日本の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。この時期は、ホルモンバランスの乱れにより、様々な体や心の不調に悩まされるもの。以前より太りやすくなったのは、更年期によるものかもしれません。

そんな辛い不調の乗り越え方を、「あんしん漢方」の薬剤師・道川佳苗さんに教えてもらいました。

更年期の歩き方(3)

「ママみたいになりたくない」娘の一言にショック…!

「40歳を過ぎた頃から体重が増え、ウエストまわりも太くなってきました。食事を減らしてもあまり効果がありません。仕事も管理職に昇進し、忙しくなってきてイライラすることも増えました。仕事から帰ると疲れてしまい、夕飯を作る前に甘いものを食べて休憩してしまうのも良くないのかもしれません。

 

ある日、仕事から帰ってきて疲れてソファーで横たわっていたら、『太ったアザラシかと思った!将来私、ママみたいになりたくない!』と娘に言われてしまいました。正直とてもショックでした。『娘の自慢の母親になりたい』と気持ちを新たにダイエットに取り組むことにしました」

 

 

以前から漢方薬が気になっていたあいこさん(42歳・仮名)は漢方薬局へ行った所、太っていたのは、体のエネルギー源である「気」の巡りが悪いことで代謝が悪くなっていたからと説明を受けました。また、40代以降は「腎」の働きも低下してくるので、ホルモンバランスが乱れてエネルギー循環も低下しやすいのだそうです。コレステロールが高くなっていた事も踏まえ、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」という漢方薬が処方されました。

 

まず1週間位飲み続けると、便秘が解消されたそうです。イライラして顔が熱くなることも減ってきたとおっしゃっていました。

 

しばらく続けているうちに、2ヶ月目には−3kgの減量に成功し、娘さんにも「ママ痩せたんじゃない?」と言われてとても嬉しかった、と笑顔を見せてくれました。

食事量は変わらないのにどんどん太る…これって更年期のせい?

・食べ過ぎていないのに体重がどんどん増える

・若いころよりも冷えを感じることが多く、代謝が落ちていると感じる

・イライラすることが増え、過食が止まらない

 

こんな症状に心当たりはありませんか?もしかしたらあなたのその症状は、更年期によるものかもしれません。

更年期には、以下のような理由で太りやすくなってしまいます。

 

女性ホルモン(エストロゲン)の低下

女性ホルモンのエストロゲンは、内臓脂肪の蓄積を防ぐことが知られています。更年期になると急激なエストロゲンの低下により、内臓脂肪が蓄積されるようになります。内臓脂肪型の肥満はウエストが太くなるのが特徴です。

 

代謝を促す「気」、ホルモンバランスを司る「腎」の働きが低下

東洋医学的には、体のエネルギー源である「気」の巡りが悪くなって、代謝が落ちると考えられます。また、ホルモンバランスを司る「腎」の機能の低下によりホルモンバランスが乱れてエネルギー循環が低下し、太りやすくなると考えられます。気の巡りが悪くなることで、イライラしやすくなり、消化器機能も落ちやすくなります。また、便秘などの症状も起こりやすくなります。

 

更年期太りは漢方で根本的な改善を目指す

今回のお客様の症状改善に役立った漢方薬は「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」という、便秘がちで肥満にお悩みの方によく使われるものでした。

「不足するエストロゲンを薬で補う”ホルモン補充療法”には抵抗がある」

「太りにくい体質になりたい」

そんな方には漢方薬による体質改善がおすすめです。

漢方薬は自然の生薬からできており、一般的には、西洋薬よりも副作用が少ないと言われています。

また、現在生じている不調を抑えるだけでなく、根本的な体質の改善を目指すものですので、「薬で辛さや痛みを解消しても、すぐにまたぶり返す…自分の健康に自信を持てない…」と悩む方に最適です。

さらに、栄養バランスのととのった食生活や、ジョギングや筋トレを続けるのは難しいという場合でも、漢方薬の場合は、自分の症状や体質に合ったものを毎日飲むだけですので、手間なく気軽に継続できるという利点もあります。

 

更年期太りには、他にはこのような漢方薬が有効です。

1.防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):水分代謝が悪く、余分な水分が溜まってむくみがちな水太りタイプの方に。疲れやすい、むくみやすい、汗をかきやすいなどの症状に。

2.大柴胡湯(だいさいことう): 体格が良く、便秘がちな肥満の方に。悪心・嘔吐や食欲不振、肩こりや頭痛、耳鳴り、不安感、イライラなどの症状に。

ただし、漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもよいでしょう。

AI(人工知能)を活用した漢方のプロが、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。

食事や生活習慣に加えて漢方も効果的!

ダイエットを成功させるには、生活習慣や、食事の量や内容などの見直しはもちろん大切です。それに加えて、身体を温めたり、消化器を元気に保つことで代謝力を高めたり、老廃物を出す力を高めるために漢方薬は効果的です。上手に取り入れて、太りにくい体質に改善していきましょう。

 

<この記事を書いた人>

道川 佳苗

漢方薬・生薬認定薬剤師。調理師。薬膳アドバイザー。

大学卒業後、薬局にて従事し服薬指導をする中、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、調理技術、栄養学を学ぶため服部栄養専門学校に入学し卒業する。現在は今までの経験を活かし web上で健康相談や薬膳や漢方に関する情報発信をしている。

 

 

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