正しいのはどっち?「お送りさせて頂きます」or「お送りいたします」
敬語とは、話し手や書き手が、相手や話題にのぼっている物事・人物に対して敬意を表すもの。日本語では、敬意の表し方によって尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つに分けられます。
ただ、会社や仕事などで出会うさまざまな人と敬語で話すとき、「尊敬語・謙譲語・丁寧語をうまく使い分けられているか、自信がない」という人も少なくないのでは?
そこで本記事では、敬語クイズを出題していきます。
先方に資料を送るとき、あなたはなんと言いますか?
正しいのはどっち?
一見するとどちらも丁寧な印象を抱きますが、敬語の正しい使い方を知ると、片方に違和感を感じるようになるはずです。
正解は…
正解は「お送りいたします」です。
「する」の謙譲語である「いたす」に丁寧語の「ます」で成り立っている「いたします」と表すことで、「資料をお送りします」よりも丁寧な表現となります。
「お送りさせて頂きます」がNGなのは、「させて頂く」の用い方に理由があります。謙譲の表現として「させて頂く」を思い浮かべる人は少なくないと思いますが、「させて頂く」は野口恵子著『失礼な敬語 誤用例から学ぶ、正しい使い方』(2013年、光文社)によると
- 許可や恩恵への感謝の表現
- 相手の意向など全く考慮せず、「私は〜する」と一方的に宣言するもの
とあり、相反する性質をもつ表現だと分かります。
本記事では、資料を送る際の表現についてクイズを出題しました。この際、相手から依頼されたことを自分が実行したのであれば、許可や恩恵への感謝の表現である「させて頂く」は使う必要がない、使わないほうがよい、となります。許可してもらったわけではない行為に「させて頂く」を使う、また「させて頂く」を多用しすぎると、“相手の意向など全く考慮せず、「私は〜する」と一方的に宣言するもの”としてとらえられてしまう場合もあります。
むやみやたらと「させて頂く」を多用しないためにも、資料は「お送りいたします」がベターです。
参考文献:野口恵子著『失礼な敬語 誤用例から学ぶ、正しい使い方』(2013年、光文社)
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