【敬語】正しいのはどっち?どちらに「致しますか」「なさいますか」
敬語とは、話し手や書き手が、相手や話題にのぼっている物事・人物に対して敬意を表すもの。日本語では、敬意の表し方によって尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つに分けられます。
ただ、会社や仕事などで出会うさまざまな人と敬語で話すとき、「尊敬語・謙譲語・丁寧語をうまく使い分けられているか、自信がない」という人も少なくないのでは?
そこで本記事では、敬語クイズを出題していきます。
目上の人やお客様に対して「どれにしますか?」と尋ねるとき、あなたはなんと言いますか?
正しいのはどっち?
「致しますか」も「なさいますか」も丁寧な表現に感じられるかもしれませんが、片方は尊敬語でもう片方は謙譲語です。
尊敬語が相手を敬った表現を表すのに対し、謙譲語は
- 行為の向かう相手を立てる表現
- 自分側の行為・ものごとを相手に対して丁重に述べる表現
です。
すなわちどちらか一方は、目上の人やお客様に対して使うには適していないのです。
正解は…
「なさいますか」です。
「する」を敬語で表すと
- 尊敬語 なさる
- 謙譲語 いたす
となります。敬語を使う際は、主語が誰になるかを考えると尊敬語と謙譲語の使い分けがしやすくなります。本記事では目上の人やお客様に対して「どれにしますか?」と尋ねます。どれにするか決めるのは目上の人やお客様であり、私(自分)ではありません。
「する」の尊敬語は「なさる」ですから「どちらになさいますか?」と尋ねましょう。
「なさる」と「いたす」でもう二問!正しいのはどっち?
では、以下の二問で正しいのはどちらでしょうか。
【1問】
A 傘などのお忘れ物をいたしませんよう、ご注意ください。
B 傘などのお忘れ物をなさいませんよう、ご注意ください。
【2問】
A 包装紙でお包みいたしましょうか
B 包装紙でお包みなさいましょうか
主語が誰になるかを考えてみましょう。まず【1問】の文言は電車などのアナウンスでよく耳にしますが、対象はお客様ですよね。一方【2問】では包装紙でプレゼントなどを包もうとしているのは話し手である自分です。
となると答えは…
正解は【1問】がB、【2問】がAです。
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