【クイズ】ＴＤＫって何の略だか言える？意外に知らない！
オトナ世代にはカセットテープなどでおなじみだったTDK。
「TDK」は何の略でしょう。
戦前のベンチャー企業でした。
答えは「東京電気化学工業」です。
「TDK」は「東京電気化学工業」の略。これは1935年の創業当時の社名で、現在の社名はTDK株式会社です。東京電気化学工業はもともとは東京工業大学の加藤与五郎、武井武の両博士が発明したソフトフェライトの工業化を目的とし、齋藤憲三氏によってつくられたベンチャー企業でした。
ソフトフェライトは、スマホやPCなどの電子機器になくてはならない軟磁性材料で。現在ではトランス、ノイズ対策部品、フィルタ等の電子部品の主材料として使われています。
加藤・武井の両博士は当時東京工業大学電気化学科に所属しており、東京電気化学工業の社名はこれにちなんで名づけられたものです。
社名がTDKになったのは1983年。1953年からオープンリールテープレコーダーに参入した後、1968年には世界初の音楽録音専用コンパクトカセットテープとして開発されたノーマルポジション用カセットテープ「SD」を米国で先行発売して、アポロ11号でも使用されました。このあと日本でも発売してヒット商品となりました。また1967年からしばらくの間は、東京オリンピックの意匠でも知られる熊倉雄策氏のデザインしたロゴを使用していた、まさに先進企業だったといえます。
音楽文化の変化などもあり、広く知られた記録メディア事業からは2015年に完全撤退しましたが、現在も産業用の電子部品などを多く手掛けています。
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