超上質なコーヒーが、全国ブティックで常に無料で飲める?

2017.03.14 FOOD

高級ブティックが並ぶ東京・表参道。アップルストア向い付近にある「ネスプレッソ」のブティック、通りすがりに気になっていた人が多いことでしょう。

 

この高級なブティック、外から見た限りカフェではない。いったい何を売っているの? 私は中に入っていいの? 入ったら買わないと出られなさそう? と「???」だらけでドアを開けられない……私もその一人ででした。開けましょう。大丈夫です。

大切なことを先に言います。これらネスプレッソブティック表参道や、デパート内のネスプレッソのブティックでは、試飲はいつでも「無料」。いま現在、コーヒーメーカーのオーナーでなくてもOKです。世界からよりすぐったすばらしい”グラン・クリュ”(カプセルコーヒー)が「無料」! なぜかというと、「至福のコーヒー体験」を味わってほしいというブランドの思いからなのだそう。

 

コンビニで飲むのと同額?絶対こっち

そもそもネスプレッソ、あれだけ高級なブティックなのに、実は1杯単価は私が毎日飲んでいるコンビニコーヒーと同じ、100円でお釣りがくるくらいなのだそうです。知らなかった。

 

まず、ネスプレッソの簡単なしくみから。コーヒーメーカーは、いちばんコンパクトでシンプルなINISSIA(イニッシア)なら本体定価12,000円。この本体に、アルミカプセルのコーヒー(10カプセル入り756円+税)を1つずつ入れてスイッチを押すと、すぐコーヒーが抽出されます。

 

ブティックではこれら本体やカプセルコーヒー、アクセサリーを販売していますが、カップに淹れたコーヒーの販売はしておらず、「試飲」だけが可能。疲れたとき、気分を変えたいときにふらりと立ち寄り、試飲してOKなのです。

 

この”グラン・クリュ”とは、本来は高品質なワインを指す言葉です。ネスプレッソがワインの世界からこの言葉を借りてきたのは理由アリ。ネスプレッソのコーヒーエキスパートがブラジル、コロンビアなど世界中のコーヒー生産国を訪れ、標高・気候・土壌の条件が満たされるごくわずかな地域でのみ収穫できる希少な高品質コーヒー豆を調達しているからなのだそう。そもそも”グラン・クリュ”に該当するコーヒーは、世界のコーヒー総生産量のわずか1~2%しかないと言いますから、その品質がわかります。

電源を入れて25秒で自宅にバリスタが

そもそもネスプレッソは、1986年にある男性の研究者がイタリア人妻のために作り上げたのだそう。毎日妻にコーヒーを淹れてあげるのが日課だったその男性は、イタリアでいろいろなバルをめぐるうち、たくさんのバリスタたちがいれる様々なコーヒーの個性に着目します。コーヒー豆の品質やバリスタの腕で味は変わりますが、どれも違ってどれもおいしい。そして、バリスタではない私も、妻においしいと言われたい、妻を喜ばせたい。こうした「違いを楽しむ」コーヒーのありかたが、こうしていろいろな味をすぐに手軽に楽しめるネスプレッソにそのまま現れているのです。

ネスレネスプレッソ(株)代表取締役社長 アレクサンダー シュネガー氏による説明。

まずは、この毎日楽しめる手軽さ。タンクへ給水さえしておけば、カプセルを上部に入れてスイッチを押すだけ。25秒で抽出が完了します。そしてこの味。絹のようになめらかな泡=クレマと、コーヒー、みごとに2層にわかれた素晴らしいルックス。カップに顔を近づける前から流れてくるこの香り、そして口に含む瞬間ぱっとはじける味。数種類のコーヒーを飲み比べると「こんなに違うんだ……」と言葉を失います。普段それほど味にうるさくない人でも確実にテイスティングを始めたくなることでしょう。ちなみに、ネスプレッソコーヒーメーカーを購入し、クラブメンバー登録をすると、ネスプレッソコーヒーについて学んだり、コーヒーを使ったレシピコーヒーを作るなど、各種セミナーに参加できます。

 

コーヒー「熟成」する困難さとは

セレクション ヴィンテージ 2014 1本10カプセル入り 963円+税/ネスレネスプレッソ

 

3月1日には、ネスプレッソ初の熟成エイジド・コーヒー「セレクション ヴィンテージ2014」が発売されました。

熟成? お肉やワインならおなじみですが、味の変わりやすそうなコーヒーを?どういうことなのでしょう。

実は、熟成コーヒーとは、実は18世紀頃アジア産コーヒーがヨーロッパへ輸出されていくその船旅で作り出された「伝説の味」でもあるのだそう。スエズ運河の開通よりはるか昔、インドネシア産のコーヒーは、3ヶ月から半年もの船旅でヨーロッパへ運ばれていました。道中、常に塩気を含んだ風を浴び、また強い日差しを受け、コーヒー豆は黄金色に変性。このような熟成プロセスのコーヒーは、現在でもモンスーンコーヒーとしてインドの海岸部で風にあてる「モンスーニング」を施し生産されているのだそう。

いっぽう、かつて生産国では豊作の年に豆の出荷調整を行っていました。が、コロンビアは高い山など気候の安定した場所に豆を保存したのだそう。数年の時間をかけて貯蔵する間、結果的にコーヒー豆の風味が変化、より複雑で繊細なコーヒーへと育っていたのです。

コロンビアの標高3700mの高所で収穫され、3年貯蔵された「セレクション ヴィンテージ2014」。酸素濃度、気圧が低く、湿度も適正な空間で、麻袋の位置も定期的に動かしながら貯蔵します。そもそもネスプレッソが設ける基準を満たす、高品質な豆のみが選ばれており、60kg以上入る麻袋の中に1粒の欠点豆も許されないので、このおいしさもごく自然です。

淹れたてを飲んでみると、まずは木のような穀物のような、フルーツに似た華やかな味わい。また、ワインのようにくるくるとカップを回すと、マンゴーやベリーの香りがふわりと立ちのぼります。完璧です。

 

……この素晴らしさを語り尽くすのは難しそうです。この記事を書きながら、またあのコーヒーが飲みたくて、いてもたってもいられなくなりました。すいません、ちょっと表参道まで外出してきます!

■ネスプレッソ公式サイト

www.nespresso.com

 

 

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