【大人のマナー】「具合が悪く休みたい」時、なんて言う?
本記事では、きちんとした言葉で用件を伝えたい時に役立つ敬語クイズを出題していきます。
具合が悪く休みたい時、あなたはなんと言いますか?
こういう時、なんて言う?
体調が悪く、休みたい旨を伝える時には、伺いを立てるのが礼儀だと言われています。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「具合が悪い」は「体調が優れず」「体調が思わしくなく」などと置き換え、「〜いただけますでしょうか」と伺いを立てます。
“伺いを立てるのが礼儀”とはいえ、「お休みします」と断言したい場面もあるでしょう。そのような場合には、「休みをいただきます」「休ませていただきます」を用いるのがおすすめです。その際は
「休ま『さ』せて〜」はNG
なお「サ入れ言葉」「サ付き言葉」といわれる敬語に要注意です。上記のような場面で「休ま『さ』せていただきます」と表す人もいるようですが、「休ま『さ』せて……」の表現は間違いです。
本郷陽二『大人の語彙力トレーニング 敬語トレーニング100』(2018年、日本経済新聞出版社社)によると「〜させていただきます」を付けて敬語表現にするケースは一段活用動詞※1やサ行変格活用動詞※2の場合。「休む」や「帰る」「行く」などの五段活用動詞※3の場合に「さ」をつけるとおかしな敬語表現になります。
丁寧な表現を意識するあまり、余分な「さ」を入れないよう注意しましょう。
※
すべて日本語の動詞の活用型の一つ。
- 連用形の末尾が五十音図のイ段またはエ段で、他の活用形はこれと同じか、またはこれにル、レ、ロ(ヨ)を加えた形であるもの。(出典元:精選版 日本国語大辞典)
→「着る」「似る」など - 語形が、文語では「せ・し・す・する・すれ・せよ」、口語では「し(せ・さ)・し・する・する・すれ・しろ(せよ)」のように、文語では五十音サ行のシ・ス・セ三段の音で、口語ではサ・シ・ス・セ四段の音で語形変化する類例のない活用。(出典元:小学館 デジタル大辞泉)
→「す」「おはす」 - 語形が五十音図のア・イ・ウ・エ・オの五段の音で語形変化するもの(出典元:小学館 デジタル大辞泉)
→「休む」「帰る」など
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