「考え直してくださいよ」大人なら何て言う?「◯◯◯願えませんでしょうか」
本記事では、きちんとした言葉で用件を伝えたい時に役立つ敬語クイズを出題していきます。
「考え直してくださいよ」あなたはなんと言い換えますか?
大人なら何て言う?
ビジネスシーンで、提案や一度提出された企画書をもう一度考え直してほしい、そんな場面があるかと思います。そんな時、そのまま「考え直してくださいよ」と伝えるのではなく、大人な言い換えをしたいもの。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「ご再考願えませんでしょうか」です。
「考え直す」をビジネスシーンなどで使える改まった言葉に言い換えると「再考する」となります。ただし、「考え直す」だけを言い換えて「再考してくださいよ」と言ってしまうと押し付けがましい印象を与えてしまうので、露骨な表現にしないために「願えませんでしょうか」と言い換えます。
「一度考えてみてください」は何て言う?
では「一度考えてみてください」はなんと言い換えるとよいでしょうか。
「考え直す」が「再考」なので、「一度考える」は……
正解は「ご一考いただきたく存じます」です。
とはいえ、「考え直してくださいよ」も「一度考えてみてください」も、場面によっては相手にやや否定的な印象や強制的な印象を与えてしまう場合があるので、クッション言葉や「願えませんでしょうか」のような婉曲的な表現、「一考」の類語表現への置き換えなど、さまざまな表現を用意していくことをおすすめします。
「一考」の類語表現には例えば
- ご考慮
- ご配慮
- ご勘案
などが挙げられます。それぞれの意味は以下の通りです。
- 一考 一度考えてみること
- 考慮 物事を、いろいろの要素を含めてよく考えること
- 配慮 心をくばること。心づかい
- 勘案 あれこれと考え合わせること
(出典元:小学館 デジタル大辞泉)
敬語を使い慣れていない人にとっては、微妙な意味合いを使い分けるのは困難に思われるかもしれませんが、最も大切なのは敬語表現を間違えないことではなく、相手に対する尊敬の気持ちを表すことです。
自分の敬語表現がその場に適切かどうかを考えつつ、さまざまな敬語表現に挑戦してみてください。
参考文献:本郷陽二著『大人の語彙力 敬語トレーニング100』(2018年、日本経済新聞出版社)
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