「ねつる」とは読みません!「熱る」の正しい読み方、知っていますか?
送り仮名1つで読み方がガラリと変わる漢字。そのため、どんなに身近な漢字であっても「あれ?どう読めばいいの?」と戸惑う人は決して少なくないはずです。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します!
第1問:「熱る」の読み方、知っていますか?
「熱(ねつ)」や「熱い(あつい)」といった言葉でおなじみの「熱」。「ねつ」「あつい」といった読み方には馴染みがあるかと思いますが、「熱る」と書かれて戸惑った人も多いのではないでしょうか。「ねっする」と答える人もいるかもしれませんが、その場合には送り仮名に「す」を必要とします。
なお本記事で紹介する正しい読み方での意味は、
熱くなる。熱を帯びる
引用元:小学館 デジタル大辞泉
です。
この場合の「熱る」は、一般的に他の漢字を当てて表されることが多いため、読み方を当てるのは難しいかもしれません。
正解はこちらです!
「ほてる」です。
「ほてる」は「火照る」と表すこともできます。「火照る」のほうが一般的に用いられていることが多いですが、「熱る」と漢字一語で表現することもできます。他にも
- ほとる
- ほとぼる
- ほとおる
という読み方があります。
また「熱る」にはもう1つ読み方が。それは「いきる」です。「いきる」は
1 あつくなる。ほてる。むしむしする。
2 激しく怒る。引用元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。「熅る」という漢字でも表すことができます。「いきる」にも「ほてる」同様、“あつくなる”という意味がありますが、“激しく怒る”という意味で使われている場面に遭遇することのほうが多いのではないでしょうか。
それからもう1つ。使われている場面に遭遇したことはありませんが、「あつる」という読み方もあります。「暑る・熱る(あつる)」は、
暑さに苦しむ。
引用元:三省堂 大辞林 第三版
を意味します。
「熱る」だけで、
- ほてる
- いきる
- あつる
とさまざまな読み方が登場しましたが、「いきる」「あつる」の登場頻度は低いでしょう。文中や会話の内容に合わせて、読み分けられるといいですね。
出典>>「ねつる」とは読みません!「熱る」の正しい読み方、知っていますか?
第2問:「集る」の意外な読み方、知っていますか?
「集る」という漢字を見たとき、「あつまる、じゃないの?」と思った人も多いのではないでしょうか。
「集る」と書いて「あつまる」と読んでも決して間違いではありませんが、「あつまる」と読む場合には、「集まる」と送り仮名が「〜まる」になることが基本です。では「集る」は?
意味を知ると「・・・もしかして!」と読み方が思い浮かぶ人もいるかもしれません。
「集る」の意味は、
1 一つところにあつまる。よりあつまる。群がる。
2 人に金品をせびる。また、おどして奪い取る。引用元:小学館 デジタル大辞泉
です。例文には「見物人が〇〇る」「バラにアブラムシが〇〇る」などが挙げられます。
正解はこちら!
「たかる」です。
意味としては「集まる」と同じですが、「集る(たかる)」の場合、ただその場に集まるだけでなく、魅力あるものに対してしがみつくようにして集まった人やものがなかなか離れない様子を表します。そのため、あまりいい印象を与える言葉ではありません。
参考文献:たかる、集る - 日本語を味わう辞典
出典>>「あつまる」だけじゃない!「集る」の意外な読み方、知っていますか?
第3問:「身動ぐ」の読み方、知っていますか?
「身動ぐ」という漢字。「身」も「動」も学校で習う漢字ですから馴染み深いのではないでしょうか。ただ、送り仮名は「〜ぐ」。「みうごく」と読みたいところですが、「〜ぐ」という送り仮名なので、これでは間違いです。
普段使いする言葉ではないかもしれませんが、例文には「緊張のあまり身動ぐことができない」などが挙げられます。「身動ぐことができない」場面に遭遇したことがある人もいるのではないでしょうか。
正解はこちらです!
「みじろぐ」です。
「身動ぐ」の意味は、
からだを少し動かす。身動きをする。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
です。
なお「身動“き”」の場合には、読み方は「みうごき」となりますが、その意味は
1 からだを動かすこと。身じろぎ。
2 思いどおりに行動すること。引用元:小学館 デジタル大辞泉
となり、「身動“ぎ”」とほぼ変わりません。
ただ「〜き」と表されたほうが、体の動きがやや大きい印象がありますね。
出典>>「みうごく」ではありません。「身動ぐ」の読み方、知っていますか?
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