【2大巨匠アイス食べてみた】ロブションvsエルメ、軍配はどっち?
2月末に発売されたもので気になっていた、フランスの巨匠アイス2品をご紹介。
●セリア・ロイル ジョエル・ロブション キャラメル~オレンジを添えて~ ※関東・東海地区セブン-イレブンにて販売中 300円
●赤城乳業 ビエール・エルメのキャレマン ショコラ 220円
第4のチョコレートをフィーチャーしたキャラメルで勝負のロブションさん
昨年発売されたショコラとストロベリーに続き、新フレイバーが発売になりました。
ジョエル・ロブション キャラメル~オレンジを添えて~
あのジョエル・ロブションさんがつくるグラース(あえてフランス語。アイスのこと)とはどんな味なのでしょう。
パッケージは高級アイスの証、ボックス+PP袋の二重包装です。
他にはハーゲンダッツのバーかパルムの高いやつ、コールドストーンくらいしか見かけません。
きれいなベージュのコーティングです。これが噂の第4のチョコレートといわれる、ブロンドチョコレート。
さて、次は断面。
うまく切れなかったのはご愛嬌ですが、ところどころにオレンジピール、ソースが見え隠れ。
塊で入っているというよりは、渦、線状に混ぜ込まれているので、さりげなく口の中で合流。
まわりのチョココーティングがキャラメル風味が強く、アイスそのものはそこまでキャラメル味という感じはせず。
オレンジソース、オレンジピール、キャラメルソース、隠し味のジンジャーチップが食べるほどに口の中で溶け合い、上品かつ複雑な味わいが楽しめます。
甘さ一辺倒、ではない風味の連続攻撃がやはり大人にはぴったり。
「キャラメル~オレンジを添えて~」はジョエル・ロブションのコースの最後に出てくるデセールが、棒アイスの中に閉じ込められちゃった、という感覚です。
アイスやケーキの外側につつーっと回しかけられた、ソースのイメージだからこそ2種類入っているのでしょう。
最後に忘れていましたが、しっかり棒にはブランド焼印あり。
どこまでも巨匠感でています!
第4のチョコレート・ブロンドチョコレートも調べてみた
さて、第4ってなんだ、と思っていたのですが今年のバレンタインデーあたりにバズっていたらしいことを先ほど知りました。
チョコといえば、普通の茶色いチョコ以外には、ホワイトチョコしかないと思っていた昭和世代ですが、なんとホワイトチョコから偶然できあがった、塩キャラメルみたいな味がするチョコをブロンドチョコレートというそうですね。(棒読み)
それをロブションさんはいち早く取り入れ、アイスにコーティングとして表現したというわけです。
味わいとしてはブロンドチョコ≒キャラメルということで、商品名はわかりやすいキャラメルになったのかな、という感想です。
やばいうまし、のチョコ尽くし巨匠やりました!リピートします!
赤城乳業 ピエール・エルメのキャレマンショコラ
まずパッケージで目にした「キャレマンってなに?」という疑問を抱きつつ、巨匠系なのにアピール控えめなピエール・エルメの文字に驚き、さっそく購入。
巨匠監修なのに、普通すぎるパッケージに普通すぎる外見。
ピエール・エルメの人気スイーツ、「キャレマン ショコラ」(1個700円以上!)という生ケーキの名前を冠したアイスクリーム。
パッケージにもちらりとそのケーキの姿が登場しています。
(右端の四角いのがそれ。裏に説明がかろうじてあります)
ロブションさんと違って顔入りでもなく、巨匠の名前がさりげなさすぎます。
その断面はひたすらチョコ。
実食。
ひとくちめで断言、「キャレマン ショコラ」チョコ好きの方には激しくおすすめです。
チョココーティングも滑らか、中のアイスクリームは程よく軽いのに、チョコチップの粒感がさりげなくINされ、中心にはごーんとビターチョコソースが鎮座。
中のソースもちょこっとではなく、ボリュームがあるのと、キンキンに冷えているとかなり硬いので食べごたえがすごいです。
チョコの味わいが何重にも楽しめて、ほんとにおいしいとひねりなく表現しておきます。
生チョコくらいの濃厚さ。
パッケージのさりげなさすぎるアピールに気づけてよかったと、心底思い、なくならないうちにリピート買い。
鬼才と評されるピエール・エルメ。
直球すぎるチョコまみれアイスにしてしまうあたりが、チョコへのこだわりを感じますし、好感ももてて、久しぶりに感動。
店頭だと地味すぎるパッケージなので、スルーしてしまうのだけご注意ください。
逆を言えば、中身が濃厚なため(カカオは高価だっていうし)パッケージにお金かけなかったのかも。
どちらにしても、「キャレマン ショコラ」お値段220円でこれだけチョコを満喫できたらお安いと思います。
巨匠まとめ。
そもそもロブションさんはシェフ。ピエール・エルメはパティシエ。
ロブションさん「僕のつくるデザートを一般にも味わわせてあげるべく、得意な素材のマリア―ジュを重視した構成にしたよ」。
ピエール・エルメさん「オレお菓子屋だし、チョコ大好きだからチョコだけにこだわっちゃったよ」。
印象だけです。
最後に。
キャレマン、とは【Carrement=完全な、まさしく、大いにetc.】という意味。
実は、調べると友達同士で相槌、返事するときに「Carrement!(そうだねー!)」と、かなりくだけた表現としてよく使うんだそう。特に若者。
商品名ですし、本来の「完全なチョコ」的な意味が正しいんでしょうが、スラングとしてもよく使う言葉をあえて使っているということは、私たちが思うより、フランス人にとっては、めちゃめちゃキャッチ―な商品名なのかもしれません。
実は「ガツン、とショコラ」くらいのくだけたネーミングなのに、本格的なチョコのうまさのギャップにセンスあるわーとかフランス人は思いそうです。
考えすぎかもしれませんが。それほどおいしかったということで!
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