楽しかった食事が苦痛に。夜も眠れない胃の痛みが、まさか更年期だなんて?

「食べ過ぎていないのに、胃もたれや胃痛がする」「最近、胃がムカムカしてつらい」など、40~50代になり、こんな悩みがありませんか?

日本の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。

この時期は、ホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いです。

更年期女性のお悩みのひとつに「胃痛」があります。

今回は、更年期の胃痛の改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。

更年期の歩き方(26)

あれだけ女子会好きだったのに…胃が痛くて食事も楽しめない

 

 

まなさん(46歳)は、最近ひどい胃の痛みに悩まされています。

 

「とくに食べ過ぎたり、食生活を変えたりした覚えもないのに、ここ数か月ほど胃がムカムカしたり、痛くなったりと調子が悪い日々が続いています。『そのうちよくなるだろう』と思っていましたが改善しません」

 

経理事務として働くまなさん。

毎週金曜日に会社の同僚と食事に行くのを楽しみにしていました。

先日、いつものようにみんなで食事に行ったものの、胃腸の調子が悪くてあまり楽しめなかったそうです。

 

「やっと予約できた人気のイタリアンレストランだったのに、胃の痛みがひどくて食欲もなく、ほとんど食べることができませんでした。食べれなかったのも残念ですが、体調が悪いせいか、テンションも上がらず同僚とのおしゃべりも全く楽しめませんでした」

 

最近は、日中だけでなく夜も胃がムカムカして眠れないこともあるというまなさん。

胃腸の不調が続き、また胃の痛みが悪化すると思うと不安なので、食事の誘いも断るようになってしまったそうです。

 

「仕事帰りにみんなと食事しながらおしゃべりする時間は、私も毎週楽しみにしていたんですが…」

 

さらに「最近、付き合いが悪いよね」と同僚たちが陰で話しているのを偶然耳にして、まなさんはすっかり落ち込んでしまいました。

 

生活習慣を改善したのに…耐えられない胃痛が続く

 

 

消化のよい食事にしたり、温かい飲み物を飲むようにしたりと胃にやさしい生活を心がけても、まなさんの胃の痛みは一向によくなりません。

 

「大好きだったコーヒーも我慢してアルコールも控えていますが、全く改善の兆しがありません。市販の胃薬を飲んだら一時的にはよくなった気がしますが、しばらくするとまた痛くなってしまいます」

 

食欲がなく元気のないまなさんを心配したご主人から「ただの胃痛じゃなくて何か病気かもしれないから、早く病院に行って診てもらってこい」と言われて、まなさんは消化器内科を受診しました。

 

薬を飲んでも良くならない胃痛が漢方で改善した!

 

消化器内科で一通りの検査をしましたが、とくに異常はみつかなかったそうです。

薬が処方されましたが、やはり効果は一時的でしばらくするとまた痛みが再発します。

 

「このままだと、一生薬を飲み続けることになるかもしれない…」

 

胃の不調を根本から治す方法はないかとネットを検索したところ、漢方薬で胃腸の不調が改善したというブログを見つけたそうです。

早速、自宅から通院できる漢方クリニックを探して、セカンドオピニオンも兼ねて受診することにしました。

 

「検査で異常がないようですし、年齢的におそらく更年期が原因でしょう。ホルモンバランスの乱れで自律神経が不安定な状態になると胃腸のはたらきや痛みを感じる知覚神経にも影響することがよくあります」

 

そう医師に言われて、漢方薬が処方されました。

処方された漢方薬は安中散(あんちゅうさん)。

安中散は、過剰な胃酸分泌をおさえ、胃腸をあたため気を巡らせることで胃痛の改善が期待できる漢方薬です。

 

「これまで胃薬を飲んでも一時的な効果しかなかったので、実はあまり期待はしていなかったんです。でも、飲むとすぐに胃の痛みは楽になりますし、気持ちも落ち着く感じがします。そしてだんだんと胃のムカつきが減ってきました」

 

漢方薬を飲み始めて1か月ほどで、ほとんど胃もたれやムカムカを感じなくなったまなさん。

夜もぐっすり眠れるようになり、職場の食事会にもまた参加できるようになったそうです。

 

「今はもう漢方薬を毎日飲んでいませんが、忙しかったり、からだが冷えたりするとたまに胃が痛くなることもあるので、お守りがわりに持っています。無理しないことも大事ですね!」

 

すっかり元気になったまなさんの様子に、ご主人も喜んでいるそうです。

 

こんな悩みもありませんか?

こちらから>>>「更年期はシミが濃くなる?」気をつけていたのにマスク焼け…?大ショック!

更年期世代の「しつこい胃痛」、悩むなら漢方薬を試してみて!

 

 

「薬はできるだけ飲みたくない」
「いろいろ試したけれども胃痛が治らない」

そんな方には漢方薬がおすすめです。

胃腸の不調の根本改善に役立つ漢方薬はいくつもあります。

漢方は心とからだのお悩みを、からだの内側の気の流れ、水の流れ、血の流れを整え、根本改善することを目的としています。

自然の生薬で作られた漢方薬は毎日のむだけで、からだにやさしく作用し、理想の健康を目指せます。

 

更年期の胃痛におすすめの漢方薬

 

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう):吐き気や腹痛、肩こりも気になる方に。
六君子湯(りっくんしとう):食欲不振や冷えもが気になる方に。
安中散(あんちゅうさん):胸やけや吐き気も気になる方に。

 

漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

 

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家に力を借りるのがおすすめです。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

相談もスマホで完結ですので、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できます。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

 

更年期の胃痛には漢方薬を試してみて!

 

 

「最近、胃がむかつきがひどい」
「食べ過ぎたわけじゃないのに胃もたれや胃痛がしてつらい」

あなたを悩ます胃腸の不調は更年期が原因かもしれません。

一人で悩まずに専門家に相談してみませんか?

漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も元気に過ごしていきましょう。

 

 

執筆/あんしん漢方 薬剤師 清水 みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。

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