「ゆうかに」ではありません。「幽かに」の読み方、知っていますか?

2021.05.28 WORK

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「幽かに」です。

「幽かに」の読み方は?

「幽」が用いられている言葉といえば「幽霊(ゆうれい)」。「幽玄(ゆうげん)」などもありますね。とはいえ「幽かに」を「ゆうかに」と読むのは間違い。正解が意外に感じられる人もいるかもしれませんが、正解は、常用漢字表外の読み方ではありますが、「幽」の訓読みです。

まずは正解を見てみましょう。

正解は……

「かすかに」です。

「幽かに」は

はっきりしないさま。ほのか。

出典元:かす−か|言葉|漢字ペディア

を意味します。

「幽」には

①かすか。おくぶかい。ほのか。うすぐらい。
②あの世。死後の世界。
③かくれる。ひそむ。とじこめる。

出典元:幽|漢字一字|漢字ペディア

の意味があり、読みには

  • 音読み ユウ
  • 訓読み(常用漢字表外)かす(か)・くら(い)

があります。

冒頭で紹介した「幽玄」に用いられている「幽」は①の意味を指し、

①奥深くはかりしれないこと。
②深い趣があり余情豊かなこと。特に、中世日本文学の美的理念で、言外に奥深い情趣の感じられること。

出典元:ユウゲン|言葉|漢字ペディア

を意味しています。

「微かに(かすかに)」との違いは?

「かすかに」と聞いて「微かに」が浮かんだ人も少なくないはずです。「幽かに」も「微かに」も同じ読みで、意味も

はっきりと認識しにくいさま。ほのか。

出典元:かす−か|言葉|漢字ペディア

とほぼ同じです。ですが、それぞれの漢字の成り立ちを見ると、「かすか」を意味するまでの道筋が異なることがわかります。

「幽」は、「山」の印象が強いですが、実は「山」は誤った形で、「火」と「かすか」を表す文字から成り、火の光が暗い、そこから進んで、おくぶかい意を表すようになりました。

一方「微」は“進んでは止まる、少しずつ歩く”などを意味する「彳」と、音符「ビ(微の「彳」以外の部分)」から成り、こっそり歩く、という意味から進んで、「かすか」を表すようになりました。

「幽」と「微」で、表すものが微妙に異なることがわかります。「幽かに」と「微かに」を事細かに使い分ける必要はないと思いますが、本記事をきっかけに、漢字の成り立ちや意味に面白さを感じていただけると幸いです。

 

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この記事を書いたのは
レビューライター 片山香帆

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