50歳目前、セックスは週2回するけどイッたことがない【40代、50代の性のリアル】#7(前編)
初恋やぶれて、夫に出会う
年齢によって変わったのはペースだけではない。ヒサシさんがフィニッシュするまでに時間がかかるようになった。マキさんはそれを「自分の締りが足りないせいではないか」と気に病んでいる。
「私のカラダに問題があるんじゃないか、ヘタなんじゃないかって、どうしても思っちゃうんです。年齢を重ねて体つきも変わってきて、自信がなくなったんですよね。。口でしてあげるときもあるんですが、夫が最後までいったことはこれまででたった一度だけ。やり方が悪いのかもしれないなぁ、でも私はほかの男性を知らないから何が正解かわからないなぁ、って」
マキさんとヒサシさんは、お互いが初めてできた恋人で、初めての相手。夫婦ともにほかの異性を知らない。もともとは高校の同級生だった。当時は特に親しいということもなく、マキさんは別の男子に片想いをしていた。何を考えているのかわからない、ちょっとミステリアスな少年だった。
卒業後も好きだった彼が結婚したという話を聞き、傷心を引きずっていた20代前半でヒサシさんと再会し、つき合うようになった。片想いの相手とは正反対の、表裏のない性格に惹かれたのだという。
会話が絶えない夫婦関係
「20歳前後のころはまだバブル期で、私にもアッシーくんとかメッシーくんとか呼んでいた人たちがいましたが、恋愛をしているようでいて、ほとんどの人が本音を見せずに駆け引きばかりしていた時代でした。だから彼みたいに本心を隠さずストレートに伝えてくれる人っていいな、と思いました」
そんな夫だから、いまでもなんでも話せるとマキさんはつづける。
「週に5日ほど夜遅くに買い物がてらドライブに行くんですが、私たちにとってはそれが夫婦の会話の時間。子どもについてとか、セックスについてとか、本当になんでも話します。最近だと、夫がなかなかイケないことについても、それによって自分が傷つきたくないなぁと思っていることも、全部」
マキさんご夫婦が、なぜセックスフルな生活を維持できているのか。筆者はそう思いながら話をうかがっていたが、この“会話”こそがカギではないかと思えてきた。マキさんはなんでも包み隠さず話す。数年前、更年期の影響でメンタルの調子が優れなかったときもすべてオープンにしてきた。子育ての不安も、義実家との関係も、夫が受け止めてくれたからうまくいったと思っている。
夫は妻のことを「ママ」とは呼ばず、名前で呼ぶ。夫婦だけでなく、親子間の会話の量も多い。そんな様子を見て子どもたちは、「パパはほんとママのこと好きだよね」といってくる。
>>後半「風俗に行ってみてよ、と提案」へ続く
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【編集部より】
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