「うざい」ではありません。“やかましい”を示す「煩い」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「煩い」です。
「煩い」の読み方は?
「煩」は「煩雑(はんざつ)」「煩悩(ぼんのう)」「煩わしい(わずらわしい)」などの言葉に用いられる漢字です。「煩」につく送り仮名が「〜わしい」であれば「わずらわしい」と読めますが、本記事で出題したのは「煩い」。
「煩雑」や「煩悩」の読みを活かして「はんい」「ぼんい」と読むのは間違いです。
「煩い」には2つ読みがありますが、本記事で出題している読みは
1 物音が大きすぎて耳障りである。やかましい。
2 注文や主張や批評などが多すぎてわずらわしく感じられる。細かくて、口やかましい。3 どこまでもつきまとって、邪魔でわずらわしい。また、ものがたくさんありすぎて不愉快なさまにもいう。しつこい。
4 いやになるほどにすぐれている。
5 いやになるほどに、こまごまといきとどいている。
6 技芸がすぐれている。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
さて、上記の意味を表す「煩い」の読み方は……。
正解は……
「うるさい」です。
なお
1 (煩い)悩むこと。また、そのもととなるもの。苦労。心配。
2 (患い)病気。やまい。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味する場合には「わずらい」と読みます。
「煩」は二つの漢字を組み合わせてその意味を表す会意文字で、頭を表す「頁」と「火(熱)」から成ります。「煩」は熱があって頭痛がする様を表しており、そこから発展して、なやむ、わずらう、苦しむなどの意味を表すようになりました。
ちなみに「煩」の読みは
- 音読み ハン・ボン
- 訓読み わずら(う)・わずら(わす)(常用漢字表外)うるさ(い)
です。
「煩い(うるさい)」は、新聞、雑誌、放送などで用いられる漢字の目安(常用漢字)には含まれていない表現ではありますが、もし目にする機会があったら、本記事を思い出していただけると幸いです。
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