更年期が「始まるきざし」って?46歳、そんなものなくある日突然やってきた

2021.06.13 WELLNESS

閉経の前後5年を一般に、更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45~55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

 

私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?

 

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

【100人の更年期#54】

 

プロフィール

Nさん 東京都在住、46歳。夫婦と息子の3人家族。大手化粧品メーカーの元美容部員。

 

更年期のきざしなんてなかった。ある日突然やってくる

会社員の夫と9歳の息子の3人で暮らすNさん。趣味は美容です。

 

「化粧品メーカー勤務の頃から美容が大好きで、お金をつぎ込んでいました。仕事柄、いろんな美容の情報が早く手に入るので、海外のコスメや美容法の最先端を知ることができるんですよね」

 

特に好きなのは美容クリニックでの施術です。子どもができて退職した後は、美容にかけるお金を稼ぐためにブログを始め、現在もインフルエンサーとして活躍中。美容&健康の「オタク」を自称しています。

 

もともと一つのことに打ち込むのが大好きなNさんは、ブログの開設とともに美容に関する再生医療やホルモンのことを、猛烈に勉強しました。そして自分の年齢が45歳になったのをきっかけに更年期についても調べるようになりました。

 

「その頃ホルモン値もかなり低下してきたので、医師とよく相談し、ホルモン補充療法を始めました。貼り薬で女性ホルモンのエストロゲンを補う療法を1年ほど続けました。体の調子もよく、生理もきちんときていたし、気持ちも安定していました」

 

こんなに対策しているのだから、自分には更年期の症状は強くは出ないだろう。そして出てもうまく対応できるはず、そう思っていたNさんですが、今から半年前に大騒ぎを体験しました。

 

これ心臓発作??死ぬんじゃないか?!と思い慌てて救急車を呼んだが…

あるとき、ご主人が出張で家にいない夜、寝室で寝ていると突然両足のつま先が痺れているのを感じました。痛みではなく、ビリビリと電気が走っているようだったといいます。

 

「異変に気がついて起き上がろうとした時に、急に心臓がバクンバクンと音を立てて波打つのを感じました。よく漫画とかでバクンバクンて書いてあるのと同じ感じです。落ち着こうとすればするほど、心音が自分の耳に響いて、今度は冷や汗が出て……」

 

心臓発作かと思うくらいの動悸で、どうしていいかわからずに横たわったまま。息を吸うことはできても、吐くことができません。心の中で「助けてー」と叫んでいるのに、声も出ません。

 

「もしかして脳梗塞?心筋梗塞?このまま死ぬの?と焦り、冷や汗がどんどん出て目の中にまで入るほど。なんとかスマホに手を伸ばし救急車を呼びました。唇が震えて息も絶え絶えだったのですが、救急病院に搬送してもらったんです」

 

1時間くらいの間の出来事のはずが、何時間も経った気がしました。搬送後、酸素吸入をして少し落ち着いた頃に血液検査、CT検査などをしてもらいましたが、医師からは「とても健康ですよ」と言われました。

 

理解していたはずなのに……襲いくる更年期症状に全く対応できない!

救急車事件の後、自分の足で帰宅してから急に涙が出てきました。

 

「夫がいなくて1人で対応しなくてはならなかった不安感、息子に怖い思いをさせてしまったという罪悪感、体が自分のものじゃないようなフワフワとした感覚、夜中に急に起きたこと、苦しかったのになんでもないと言われたこと。波のように全ての感情が押し寄せて、ワーワーと声をあげて泣いてしまいました」

 

話を聞きつけて、朝帰宅してくれた夫の顔を見たら、また安堵感からか大声で泣きじゃくりました。

 

後日、改めて人間ドックに行き、経緯を話した上で思い当たる原因を色々と調べてもらいました。でもやはり特に体に問題はないという結果に。

 

「そこで、ホルモン補充療法をしているレディースクリニックに行って話してみると、医師から更年期かもと言われたんです。最初は、そんなバカな!と思いました」

 

更年期については勉強してきたNさん。普通はまず、生理の周期が変わったり、ホットフラッシュが起こったり、典型的な症状がゆるく始まっていくと思っていたのに、急に夜中に救急車を呼ぶほどの変化が来るなんて!

 

「なにせ健康オタクを自称しているほどなので、効果が高いと言われているサプリも飲んでいるし、体も動かしているはずなのに。何よりホルモン補充療法をしているのに、私の女性ホルモンはどこへ行ってしまったの?という気持ちから医師に噛み付いてしまいました」

 

でも、症状は止まらない…。凝り性の私が半年間で試してみたことは

医師から明確な答えはもらえず、結局救急車騒ぎも更年期の一言でまとめられてしまった。これはNさんには衝撃的なできごとでした。

 

「しゅんとした直後、私は奮起しました。もともと凝り性なこともあって、更年期について調べまくって、いいと聞いたものは片っ端から試すようになったんです。明確なエビデンスのない療法はあまり好きではなかったのですが、あの夜の恐怖がまた襲ってきたらどうしようという不安感から、漢方、ヨガ、アロマテラピー、フラワーレメディ、海外のサプリメント、ザクロペースト……」

 

発作から約半年たつ今日までの間、色々試してきたと振り返ります。

 

「どれもこれも私には決め手に欠けるところがありますが、今後も数年続くと思われる更年期を過ごすためにも、必要な実験だと思っています。自分の体のことをもっと理解しようと、最近は遺伝子解析もやってみました。医療機関でお願いしたので、より詳細なことがわかるでしょう。自費で20万円近くしましたが、これも大切な出費だと思っています」

 

解析の結果待ちをしている間、ファスティングを学ぶようになりました。これは自分の気を紛らわすためなのだそう。

 

「何かに打ち込んでいた方が更年期に入ったという事実から少し解放されるような気もします……」

 

半年前から始まったNさんの更年期。それは思っていたのと全く違う形でやってきました。これから長い付き合いになりそうなので、予防と対処策をたくさんしておきたいとNさんは笑顔を見せました。

     

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この記事を書いたのは
肌育美容家 今泉まいこ

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