#12大人だから、欲求に素直に従いたい【40代、50代の性のリアル】
関係を築くためのコスト
オーガズム=100点満点、と思っている男性は多い。彼らもそうだったのだろう。性科学の世界では、オーガズムとサティスファクション(満足感)を分けて考える。イッたからといって必ずしも心身が満たされるわけではない。逆に、イカなくてもたっぷりの満足感に浸れるセックスもある。
「私はまさに、サティスファクションが得られていない状態。60点がダメというわけではないんです。はじめての相手だと緊張もあって、100点になることは滅多にないと思います。でも、このときは相手だけテンションが上がり、『俺たち相性がいいね』『次いつ会おう?』とひとりで先走っている。温度差が大きすぎて、実は60点なんです、なんて言えるわけなかったです。説明してわかってもらえるとも思えなくて、サーッと冷静になってしまいました」
温度差を埋めるため言葉を尽くして説明するには、時間と労力を費やさなければならない。そうしてでも関係をつづけたいと思える相手でないと、そのコストを払う気にはなれないだろう。チヒロさんはこれに懲りて、つき合おうかどうかまだあやふやな段階の男性とはセックスしないと決めた。
業務連絡のようなやり取り
そして1年ほど前から交際しているのが、キヨシさんだ。コロナ禍でも、月に二度ほどのペースで会いつづけてきた。連絡を取るのは、会う日程を調整するときのみ。
「彼は人とのコミュニケーションがあまり得意でなく、本当に業務連絡のようなやり取りです。私は私で、会っていないとき相手が何をしているかにぜんぜん興味がないから、それでいいんです。相手の行動が気になるのって、自分の思い描く行動をとってほしいからだと思うんです。でもたとえば、自分以外の女性と食事をしたって浮気しない人はしないし、お食事の機会がないまま浮気をする人もいる。わからないことをずっと考えてイライラするより、私は自分の家でアイスを食べているほうが楽しいって思います」
ふだんのやり取りが淡白なのとは裏腹に、会っているときは濃厚な時間を過ごす。
「私は彼との時間を、”三大欲求が満たされる時間”と呼んでいます」
チヒロさんは、ふんわりと口角を上げて言う。
自分は何を求めているのか?
「一緒にご飯を食べて、セックスをして、そのままふたりで裸のままグーッと眠る。すごく贅沢だと思うんです。年齢を重ねるごとに、欲というものを自覚する機会が減ってきたと感じます。アレしたい! 次はコレ! という素直な欲求が日々の抑圧によって出せなくなっている。特に女性は抑圧が多いですよね。小さな女の子のときからお利口さんになって、どう振る舞うべきか、何を選ぶべきかを考え、自分がどうしたいかより周りにどう思われるか、どう評価されるかで物ごとを選んできたと思うんです。私は『あなたはどうしたいのか』と問われたとき、絶対コレと主張するのが得意ではないタイプでしたが、彼にそのことを話したら『どうしたいかなんて、自分のことなんだからすぐわかるじゃん!』と返ってきたんです」
そんなキヨシさんだから、自分がしたいことに素直に従う一方で、相手のしたいことを尊重する。自分が思う女性らしさや、“こうあるべき”といったものを求めてこない。だからチヒロさんも、「私がしたいこと」にフォーカスできる。
そのチヒロさんを突き動かす背景とは?>>>
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