「とみと」ではありません。「礑と」の読み方、知っていますか?

2021.06.23 QUIZ

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「礑と」です。

「礑と」の読み方は?

「礑」はなかなか馴染みのない漢字かと思います。それもそのはず、この漢字は日本漢字能力検定の1級で出題される漢字です。そのため、どんな読みなのか検討もつかない人が多いかと思いますが、「礑と」という表現自体は一度は耳にしたことがあるはずです。

「礑と」の意味は

①強く打つようす。
②険しくにらむさま。
③胸にこたえたさま。

出典元:※

です。意味だけだと捉えにくいかもしれませんが、③の例文にある「礑と思い当たる」を見ると「どこかで聞いたことあるような……」と感じる人もいるのでは?

「〇〇と思い当たる」、さて、なんと読むでしょうか。

正解は……

「はたと」です(「はったと」と読むこともできます)。

①や②の例文には「礑と膝(ひざ)を打った」「礑とにらみつける」が挙げられますが、表現としては③の例文「礑と思い当たる(はたとおもいあたる)」の方が聞き馴染みがあるかと思います。

「はたと」の意味さまざま

なお「礑と」の意味を調べる際、辞書によって意味の表記がやや異なりました。

先で紹介した※(はた-と|言葉|漢字ペディア)では「礑と思い当たる」の「礑と」の意味は“③胸にこたえたさま”とあります。一方「デジタル大辞泉」(小学館)では、「はた」の表記で

1 唐突に物を打ったりぶつけたりするさま。
2 動作や状況が急に変わるさま。
3 一点を見すえるさま。
4 完全に。まったく。すっかり。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

とあり、「礑と思い当たる」の例文は“2 動作や状況が急に変わるさま。”に記載されています。「精選版 日本国語大辞典」では「はたと」の表記で

〘副〙
① 突然、物がぶつかり合ったり落ちたりする音、また、そのさまを表わす語。はったと。ぱたと。ぱたっと。
(イ) 突然の音や動作についていう。
(ロ) 人や物を勢いよく打ったり蹴ったりするさまにいう。
② 動作や状態が急激に転換するさま。また、ある動作、状態に集中したり、とらわれたりするさまを表わす語。はったと。
(イ) 突然動作を中止するさま。困惑して途方に暮れるさま。
(ロ) 思いがけず出会うさま。ばったり。
(ハ) 視線を一点に停止させるさま。目を据えて強くにらむさま。
(ニ) 完全にその状態になるさま。まったく。すっかり。
③ 物事に隙間や猶予のないさま、また、ゆるぎなくしっかりとしているさまを表わす語。ぴっしりと。きっぱりと。しっかりと。はったと。

出典元:精選版 日本国語大辞典

と、さまざまな「はたと」の意味が詳細に記されています。

類語も調べてみたところ「はたと」の意義は、「日本語WordNet(類語)」では“思いがけなく起こること”、「Weblio類語辞書」では「はたと」は“驚いた様子”、「ハタと」は“物事を急に行う様子”と記載されていました。

日常生活では、漢字で表された「礑と」を見かける機会はほぼないと考えられますし、さまざまな意味があるとはいえ、漢字・カタカナ・ひらがなで書き表された「はたと」を使い分ける必要もないと思います。

ですが、本記事を通じて、現代では聞きなれない使い方もあるのだという面白みを感じていただけたら幸いです。

 

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この記事を書いたのは
レビューライター 片山香帆

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