【ありえない転職】#2怒られるのが怖すぎる人
終身雇用制度の崩壊や、年俸制を取り入れる企業の増加などなど。
1つの企業に生涯通じて属することのほうが考えづらい世の中です。「一度は転職を考えたことがある」そんな方のほうが多いのでは?
この記事は人材派遣会社や転職エージェントを知人・友人に持ち、自身も転職しようかどうかに悩む30代後半のとある業界の事務職兼ライターの”転職サロコ”が聞いた転職エピソードをお届けする短期連載。
周囲の転職&人材派遣業界の友人たちから出てくるのは想像を超えるぶっ飛びエピソードばかり!!
「こんな転職希望者はやだ!」という現場の声に耳を傾け、自分は陥らないよう日々精進する備忘録でもあります。
転職希望者で失敗する人の特徴とは?
転職エージェントや人材派遣に相談にくる人の中でも特に失敗するケースにあげられる特徴が3つあるんだとか。
それは……
「自己理解ができてない人」/「情報を知らない&調べない人」/「コミュニケーション能力が低い&不足している人」
この特徴がそろうことで、常識のななめ上いく突飛な行動が生まれるんだそう。
真面目な青年がはじめての派遣先で…
#02【今回のお話:派遣希望の20代男性のBさん】
派遣の仕事を紹介希望の20代の男性Bさん。
サロコの友人の人材派遣会社では、自社登録者がはじめて派遣先に勤務する日は担当者が同行するのが、基本だそう。
そこでBさんと担当者(サロコ友人)は派遣先の最寄り駅で待ち合わせをして一緒に歩いていくことに。
ただ、その日はたまたま派遣先の会社の位置がわかりづらい場所にあったり、小雨もぱらつき途中で傘を買ったりなどで、少し到着予定時刻より遅くなりそうに。
派遣先に謝罪の電話をして、振り向いたら…
担当者は「すいません、5分ほど遅れそうです」と派遣先に謝罪の電話を入れたそう。
「わかりました。お待ちしております」と、相手も特に怒ったりしていないので、よかったー、急ごうと思い、「じゃ、いきましょう」と振り返ったら、いるはずのBさんが影も形もなく。
え?神隠しかな?
電話して目を離してたのはものの3分くらい。はじめは、いるはずものがいなくて、その状況があまりにも異常だったので、担当者は神隠しだと思ったそう。
でも場所は見渡しのいい1本道。そこを一緒に歩いていたので、いなくなるはずがないし、隠れる場所もない。
焦っていたけど、とにかく上司に電話して相談したら、「そんなことあるわけねーだろ、もいっかい探して!」と一蹴(ちーん)。
とにかくできる限りの探索をしたけど、全然見つけられず……。
(あ!まずい、派遣先に電話しなきゃ!)
つい数分前に5分遅刻しますと言ったのにも関わらず、今度は「すいません、今一緒に歩いていたのに、突然姿が見えなくなってしまって…」と説明にもならない説明をするはめに。
当然、「非常識すぎます!」と先方ゲキおこ。
直接謝罪に行ったものの、自社の信用問題にも言及される始末……。
と、さんざんな状態で帰社した担当者。
もちろんBさんの携帯を鳴らし続けたけど、全く応答せず。
上司にも「どういうことだ!?」と問い詰められ、「本当に突然いなくなったんです(泣)」としか答えられない担当者。
神隠しでなければ事故にあったのかも!?とも思ったけど、いや、事故なら現場にいたんだからわかるよな…と、当日は何がなんだかわからない状態だったそう。
電話がつながった……!!
そして、もはやBさんの生死も心配し始めた翌日。
やっと電話がつながった!!
とにかく来社してもらい、改めて何があったのか事情聴取。
聞いてみると「初日から遅刻して気まずかった」というめちゃくちゃシンプルな理由。
そして「ダッシュでその場から逃げた」とのこと。つまり派遣先の人に初日で怒られる…と思い、それが相当怖かったみたい。
(うそだよね?あなたオトナだよね!?)
と担当者も当然思ったそうだけど、5分の遅刻を問い詰められることをおそれて、その場からダッシュで逃げる人にかける言葉ではないとグッとこらえるしかなかったそう。
ちなみに、どうやって逃げたかというと、
担当者が遅刻を詫びる電話を入れてこちらに背を向け目をそらした瞬間に、今だ!とダッシュで歩いてきた通りから細い脇道にはずれて、とにかく走りまくったとのこと(泣)。
そして、よく考えたらこの逃走によってまた担当者からも怒られるのではないかと1日中電話に出られなかったみたい。
「怒られるのが怖すぎる人」いかがでしたか?
メンタルが繊細過ぎると転職のスタートラインにも立てない場合があるというサンプルですね。
でもこの人本当に真面目なんだろうな…。と思うサロコでした。
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