「効果的な運動の時間帯」とは、就寝から〇時間後だった!
連載も4回目となりました。睡眠コンサルタントの友野なおです。今回は睡眠と運動について考えてみたいと思います。きっとみなさんもランニングやヨガ、ウォーキングなどなど、美容と健康のためにさまざまな運動を日々の生活でされていると思います。こういった日々のエクササイズも、質のよい睡眠のためには、気を付けるポイントがあるのです。今回はそのあたりについてお伝えしていきます。
就寝時刻の19時間後を計算してみて!
健康と美容のために、日常的にヨガやエクササイズなどの運動をしている人が増えています。でも、運動をする時間帯によって、せっかくの運動が逆効果になってしまうのを知っていますか? どうせ運動をするなら、効果的に行いたいもの。
実は、人間の身体能力が最も高くなるのは、「就寝時刻の19時間後」なのです。例えば午前0時に就寝する人にとっての運動ゴールデンタイムは19時前後、つまり夜7時くらいになる、ということになります。
これは就寝時刻の19時間後は、体温が1日の中でも最も高く、覚醒レベルがとても高い時間帯だからです。ちなみにこの時間帯は、眠ることができない「睡眠禁止帯」とも呼ばれています。
この時間帯に運動をして、さらに体温を上げておくと、そのあとの体温下降がスムーズになります。つまり体が夜に眠るための準備を上手に整えられるのです。
無酸素運動と有酸素運動の組み合わせがベスト!
具体的にどんな運動を行えば一番効果的かというと、無酸素運動5分と有酸素運動15 分の組み合わせがベストです。つまり腹筋、スクワット、腕立てふせ、筋力トレーニング、ダンベルなど負荷のかかるちょっときつめの運動を5分間行って、そのあとにウォーキングや水泳などを15分間行うという、計20分間程度の運動がよいのです。
逆に0時に眠る人の場合、21時以降に激しい運動をしてしまうと、せっかくお休みモードで下がった体温がまた上がってしまい、0時ごろに寝ようとしても、寝つきが悪くなってしまいます。睡眠のためにも効果的に運動をするなら、ぜひ、この「就寝時刻の19時間後ルール」を念頭においてみるといいでしょう。
オンとオフでエクササイズも切り替えを
健康やキレイになるために運動をしているにもかかわらず、睡眠不足でやつれてしまっては本末転倒です。
平日の残業後にはジムでの激しいエアロビクスや筋トレなどは行わないようにし、ハードな運動は、残業がない日や休日にまわしましょう。かわりに平日は自宅でゆっくりヨガやストレッチをするのがおすすめです。
1,200円+税
単行本(ソフトカバー)
ISBN-13: 978-4074172207
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