「すぼめる」ではありませんよ。「褪める」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「褪める」です。
「褪める」の読み方は?
「〜める」の送り仮名から推測して「すぼめる」と読んだ人もいるかもしれませんが、「すぼめる」は漢字で「窄める」と表されるため、残念ながら不正解。
それから、「褪める」に含まれる「退」から推測して「タイ」の読みを導き出した人もいるでしょう。確かに「褪」の音読みに「タイ」は含まれます。とはいえ、「褪める」を「たいめる」と読むのは残念ながら不正解です。
「褪める」の意味を知ると、読みが思い浮かぶかもしれません。
染色などによってつけられた色の度合いが弱まる。色が薄くなる。あせる。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
「褪める」を用いた表現には「顔が青褪める」なども挙げられます。現代では「褪める」の部分がひらがなで表記されていることがほとんどですが、この一文を声に出して読んでみると「褪める」の読みがひらめくはずです。
正解は……
「さめる」です。
なお、先で紹介した意味の中に“あせる”とありますが、「早くしなければ」と落ち着かなくなることを示す「焦る(あせる)」とは意味が異なるのでご注意を。
「褪せる(あせる)」は
あ・せる【×褪せる/▽浅せる】
1 (褪せる)もとの色やつやが薄くなる。色がさめる。退色する。
2 (褪せる)盛んだったものが衰える。もとの勢いが失せる。
3 (浅せる)川や海などの水がかれる。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
「デジタル大辞泉」によると、「褪める」と「褪せる」は
- 褪める
→染色などが薄くなり、地色に近くなることを指す - 褪せる
→光線や時間によって色彩などが薄らぐことを指す
と解説されており、
- 日焼けは褪める(×褪せる)
- 花の色は褪せる(×褪める)
とありました。感覚的にうまく使い分けてきた人も少なくないと思いますが、辞書などで意味の違いを見返してみると腑に落ちるものがありますね。
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