半袖になる前に冬太りを解消!内臓脂肪を「食べて減らす」コツ
寒い時期はたくさん着こんでいたから、あまり自覚していなかったけれど、薄着になったら少し太ったかも……。そんなときは、さっそくダイエットをはじめたいところですが、実は肥満にもいろいろな種類があるといいます。脂肪のタイプを知ったうえで対処しなくてはなりません。『コレステロール・中性脂肪がみるみる下がる100のコツ決定版』(主婦の友社)から、今回は特に、内臓脂肪型肥満を解消するために有効な栄養素をご紹介します。
皮下脂肪型と内臓脂肪型とは?
大阪大学大学院医学系研究科講師の船橋徹先生によると、かつて肥満といえば、皮下脂肪型肥満をさしていたといいます。皮膚のすぐ下に脂肪がつくタイプです。
しかし、CTスキャンにより、もうひとつ別のタイプの肥満が確認されました。それが、内臓脂肪型肥満です。内臓脂肪型肥満は、腸を取り囲む腸間膜に脂肪がつきすぎた状態のことをいいます。そして、内臓脂肪型肥満の方が、はるかに生活習慣病と密接な関係があることが分かってきました。
内臓脂肪型は中性脂肪やコレストロールが高い
腸間膜に脂肪がたまって内臓脂肪型肥満になると、その内臓脂肪から血液中に遊離脂肪酸が放出されるといいます。血液を経由して、遊離脂肪酸が肝臓に流れ込んでいくのです。肝臓に流れ込んだ遊離脂肪酸の一部は、筋肉に運ばれるエネルギー源として利用されますが、内臓脂肪が多いほど遊離脂肪酸も多くなり、したがって利用されない遊離脂肪酸も大量になります。
このあまった遊離脂肪酸を原料にして、肝臓は中性脂肪やコレステロールを血液中に放出、血液内の脂肪分が増加してしまいます。そして、中性脂肪やコレステロールが高い脂質異常を引き起こしてしまうのです。いったい、どうしたらよいのでしょうか。
次に、コレステロール・中性脂肪を下げるために効果的な栄養素をご紹介します。
1 食物繊維をとる
東京家政大学教授・医学博士の市丸雄平先生によると、食物繊維はコレステロールを減らしてくれる働きがあるといいます。特に水溶性(水に溶けやすい)の食物繊維のほうが、コレステロールを減らす効果を発揮します。
水溶性の食物繊維には、こんにゃく、りんご、わかめやひじきなどの海藻類があります。
2 EPAやDHAをとる
前東京理科大学薬学部教授の石倉俊治先生によると、EPAやDHAは中性脂肪と悪玉コレストロールを減らし、善玉コレステロールを増やして動脈硬化を予防してくれるといいます。
魚の中でも、特にいわしやさば、さんま、あじなどの青魚に多く含まれています。
3 β-カロチンをとる
イシハラクリニック院長の石原結實先生によると、β-カロチンは、その強力な抗酸化力で、悪玉のLDLコレステロールを酸化させる活性酵素を消去してくれるといいます。
緑黄色野菜に多く含まれていて、にんじん、かぼちゃ、小松菜などの色の濃い野菜に含有量が豊富です。
サプリメントでの摂取も補助的にはよいかもしれませんが、少しでも毎日の食事からとりいれていきたいものです。これから汗ばむ季節をヘルシーに迎えるためにも、内臓脂肪を撃退して、スリムな体を手に入れていきたいですね。
参考資料・『コレステロール・中性脂肪がみるみる下がる100のコツ決定版』(主婦の友社)
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