
「コロナ禍」と「東日本大震災」に見えてくるこれだけの共通点【仕事術#3】
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「働き方改革」の潮流はコロナ禍で後押しされ、若手育成を担う40代が板挟みに直面するシーンも増えました。
「若手が辞めない」「コロナ禍でも新規出店できる」ヘアサロン、Belle代表の飯田さんに今どきの人材育成を聞きました。
【Belle飯田さんのイマドキ仕事術#3】
Belle 代表・飯田尚士さん 1978年生まれ(43歳)、東京都立川市出身。 都内のサロン2店の勤務を経て、2010年に堀之内大介氏とともにBelle 表参道をオープン。 プライベートでは3歳の娘さんとよく遊ぶパパ。
東日本大震災のときも同じだった。世相は繰り返す
東京・表参道のヘアサロン、Belle。2020年4月の緊急事態宣言下では丸々店舗をクローズ、5月も半分は営業できず推移しました。が、6月には元に戻っていたそうですが…?
「5月にお店を開けたらもう殺到でした。コロナ禍でも髪は伸びますから、お客さんはカットを待ち構えていた感じです。緊急事態宣言中には、終わったらしたいことの1位が美容室という調査も見ました」
その後も、やっぱり感染者増と報道されるたび、ちょっと予約が減るとのこと。
「年末年始のほか、オリンピック前後に5000人と報道されたときもちょっと減りました。でも、こうした人の波もおおむね予測できます。11年の東日本大震災のときも同じように、3月は客足が止まり、4月も出てこなかったのですが、GWに一瞬で戻りました」
コロナ禍での人の流れを見て、強く思ったことがあるそうです。
「世の中がちょっと沈んだムードになったとき、ひとは髪を切って気持ちを切り替えたいのかもしれないですね。そういう見通しが立ちやすい業種なので、あまり先行きを悲観しないのかもしれません」
「マスクありのカット」なんて、むしろ若手が先に慣れた
とはいえ、マスク有り、密を避ける時代が急に訪れ、美容室の運営そのものには変化があったのでは?
「もともと美容室って、美容学校で理容関連の勉強をしますし、開店時にも保健所の指導が入り、衛生基準が高いんです。意外にクラスタが発生していないと思いますが、知識があるんです」
そんな百戦錬磨の美容師たちも、マスクしたままのカットにはとまどいました。Belleでは現在、カットの前に一瞬マスクを外してお顔を見せてもらい、そのあとはマスクをつけたままでカットを進めます。
「まずはお顔のイメージを脳裏に焼き付けるところから始まりました。施術中もお客様の表情が読み取れません。もうちょっと切ってほしいんじゃないか、ちょっと時間がないんじゃないかということを察せるまで時間がかかりました」
こうした変化は、ベテランよりも若い子たちのほうが柔軟で慣れが早かったそう。
「若い子はこうであるべきという予断がない上、口周りが見えない分、無理に骨格に合わせずカットできるんですね。リモートワークが続いて思い切った髪色にチャレンジする人も増えました。このマスクありきの髪はもう2年くらいは続くでしょうね」
撮影/廣江雅美
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