様々な不調は骨盤のゆがみが原因?いますぐできる生活習慣3つ

季節は、はや初夏になろうとしています。5月病などと言われる不調症状の名称がポピュラーになりましたが、頭が痛い、腰が痛いといった症状をガマンしてそのままにしていませんか。意外にも、骨盤のゆがみが原因ということもあるようです。『骨盤のゆがみが治る100のコツ決定版』(主婦の友社)から、今すぐできる生活習慣についてご紹介します。

 

骨盤がゆがむとどういう症状が出るのか

飯田橋内科歯科クリニック副院長の山田晶先生によると、骨盤は上半身と下半身をつなぐ「ちょうつがい」のようなものであり、人間の土台をはたしているものであるといいます。人がピンと背筋を伸ばした姿勢を保つためには、骨盤が安定していないとなりません。

成人の骨盤は、前から見ると左右対称の逆三角形に似た形をしていて、X線写真で見ると身体の真ん中の線を基準に左右対称に見えるそうです。

しかし、加齢とともに骨盤は後ろに倒れ、背骨が曲がりはじめるのですが、こうした現象が若者や中年世代にもあらわれているのだそうです。まだ若い世代なのに、骨盤に左右対称ではないゆがみが生じはじめることが問題なのです。

骨盤のゆがみは、体全体にひずみがおきて、さまざまな影響が出ます。

椎間板ヘルニア、頭痛、肩こりなどもその影響です。また、骨盤周囲の血行不良により、冷え性、生理痛、生理不順に、また姿勢の悪化によって背骨を通る自律神経の働きが乱れて不眠症、うつ病などにもつながります。

背骨が前に倒れることによって体の免疫細胞をつくる胸郭が圧迫されて、免疫機能が低下し、がんやアレルギー性疾患の原因になることも考えられています。

 

全身のゆがみチェック

はり治療院「陽明」主宰・中医師・鍼灸師の沼田光憲先生によると、全身がどのくらいゆがんでいるかを鏡の前でチェックできるといいます。チェック項目が、2つ以上あてはまれば、骨盤のゆがみが原因と考えられます。

・頭が左右どちらかに傾いている。

・上半身が傾いてゆがんでいる。

・肩がどちらか片方だけ上がっている。

・左右のお尻の高さが違い。またはお尻とももの間(つけ根)に、片方だけ二重、三重のひだがある。

・おへそがウエストラインより下にある。または中心からずれている。

・下腹がぽっこり出ている。

・足元をそろえて立ったときに、太もも、ひざ、ふくらはぎ、内くるぶしのうち、くっつかないところが2ヵ所以上ある。

 

いかがでしたか? 次に、骨盤がゆがまないようにするために、今すぐできる生活習慣をご紹介します。

 

1 足を組まない

沼田先生によると、正しく座ることがつらい場合は、足を組まずに座ることが大切だといいます。ほおづえをついたり、横ずわりもNGです。“骨と筋肉をすなおに”使って座ることを、こころがけたいものです。

 

2 大の字で寝る

沼田先生によると、横向きやうつぶせ寝は、骨盤の負担になるといいます。また、寝転がって斜めの姿勢で本を読んだり、ほおづえをついたりすることも、背骨や顔の骨を湾曲させます。筋肉と骨を休めるように、大の字で寝るのが正しい寝方です。

 

3 かかとの低い靴

沼田先生によると、ミュールや厚底サンダルは、足や腰への負担が大きく、骨盤だけではなく全身の骨格までゆがみがちだといいます。骨盤がゆがむと、かかとが片方だけすり減り、それがいっそう体の重心を片寄らせて骨のゆがみを悪化させます。足の裏全体でしっかりと体重を支えてくれて、体運びが楽なかかとの低い靴が理想です。

 

いかがでしたか。整体にいって矯正ということは、忙しい大人女性にとって、なかなか頻繁には時間がとれないものです。毎日の生活の中で、少しでも骨盤がゆがまないような生活習慣をとりいれていきたいものですね。

 

参考資料・『骨盤のゆがみが治る100のコツ決定版』(主婦の友社)

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